7月15日、トヨタは16代目となる新型『トヨタ・クラウン』のワールドプレミアを実施。『クロスオーバー』、『スポーツ』、『セダン』、『エステート』の4種のボディタイプとなった新たなクラウンを世界初公開した。また、第1弾として『クロスオーバー』が2022年秋頃に発売されることも明らかとなった。
会場となった千葉県の幕張メッセでは、安倍晋三元総理大臣の銃撃事件の直後であることを考慮してか、メディアの入場の際には空港のチェックイン並の手荷物検査とスキャン、そして新型コロナ拡大予防体制と、厳戒体制に近いなかで実施された。なお、ワールドプレミア開始直前には7月8日に亡くなった安倍元総理に対する1分間の黙とうが捧げられた。
ワールドプレミアでは、トヨタの豊田章男代表取締役社長が登壇し、これまでのクラウンの原点、そして開発に携わった歴代主査とのエピソードも交えたクラウンの歴史が語られた。
トヨタ独自の国産技術で作り上げた初の量産型乗用車として1955年に誕生したクラウンはトヨタのフラッグシップ車として広く親しまれてきた車両だ。しかし、時代の変化に伴い、多様化するユーザーのニーズに対して「十分お応えできなくなり、フラッグシップとしての存在感が希薄になっていきました」と課題を抱えていたという。
そこで、開発チームは、16代目となる新型クラウンの開発にあたり、「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直し、「これからの時代のクラウンらしさ」を追求。その結果、4つの新しいクラウンが作り出されたという。
16代目クラウンは、セダンとSUVを融合させた『クロスオーバー』、エモーショナルな雰囲気を持ち、運転しやすいパッケージとともにスポーティな走りが楽しめるという『スポーツ』、新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える『セダン』、そして大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なSUV『エステート』の、全4ボディがラインアップされた。これら新しいクラウンは、今後約40の国・地域に順次展開していくとしている。
また、第1弾として『クロスオーバー』が2022年秋頃に発売されることも明らかにされた。トヨタ発表のクラウン(クロスオーバー)の販売概要、生産工場、メーカー希望小売価格は以下のとおりだ。
■販売概要
月販基準台数:3,200台/月
■生産工場
トヨタ自動車(株)元町工場、堤工場
■メーカー希望小売価格(北海道、沖縄のみ価格が異なる。消費税込み、単位:円)
グレード | パワートレーン | 駆動 | 価格* |
---|---|---|---|
CROSSOVER RS | デュアルブーストハイブリッドシステム(T24A-FTS 2.4L)+Direct Shift-6AT | E-Four Advanced | 6,050,000円 |
CROSSOVER RS “Advanced” | デュアルブーストハイブリッドシステム(T24A-FTS 2.4L)+Direct Shift-6AT | E-Four Advanced | 6,400,000円 |
CROSSOVER G | リダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L) | E-Four | 4,750,000円 |
CROSSOVER G “Advanced・Leather Package” | リダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L) | E-Four | 5,700,000円 |
CROSSOVER G “Advanced” | リダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L) | E-Four | 5,100,000円 |
CROSSOVER G “Leather Package” | リダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L) | E-Four | 5,400,000円 |
CROSSOVER X | リダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L) | E-Four | 4,350,000円 |
*価格にはリサイクル料金は含まず。