F1第8戦アゼルバイジャンGPにおいて、アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、3戦連続となるトップ10フィニッシュを決めた。このコースでは、アルピーヌのエンジン分野の強みがさらに証明されたことになった。
予選で10番手につけたアロンソは、ミディアムタイヤでの第1スティントで5番手まで順位を上げた。18周目にハードタイヤに交換した後は15番手からの戦いになり、7位でフィニッシュした。フェラーリのふたりのリタイアと、角田裕毅(アルファタウリ)のDRSの問題にも助けられた形だ。
「7位に満足しているよ」と2度の世界チャンピオンであるアロンソは語った。「前方のフェラーリ勢のリタイアと角田に助けられたのは明らかだ」
「でもここバクーではこうしたことが起きるし、僕たちは6ポイントを獲得した。モナコでも7位、ここでも7位だから良い気分だ。こうやって続けていこう」
「それに今日はストレートでかなりのスピードが出ていたので、他のマシンを後ろに抑える助けになることは分かっていた。今日は僕たちの強みを最大限に発揮したと思うよ」
「カナダでさらにパフォーマンスが出るかどうか見てみよう。コンマ2秒か3秒によって、大きく前進できると思うからね」
アロンソはアルピーヌの低ドラッグのセットアップだけでなく、ルノーのエンジンが進歩したことも指摘した。それがバクーのロングストレートで、彼がライバルたちをかわすことができた理由だという。
「誰も僕を追い抜けなかった!」とアロンソ。「彼らはDRSをオープンにしていたけれど、僕はそれでも引き離していたんだから、素晴らしいものだったよ」
「僕たちはよくなっている。さらなるパワーが発揮されるだろう。僕たちはこうしたコースでは強いんだ」
「昨年僕たちはバクーで苦戦していたけれど、今年は競争力があったのだから、とても大きな進歩を遂げたと思う」
残念ながら、シーズン序盤のエンジントラブルによってアロンソは4基目のユニットを使用しているため、5基目のエンジンがハードウェア群に追加されると必然的にグリッドペナルティが科される。
しかしアロンソは、アルピーヌの信頼性の懸念は現在は制御されていると語っている。
「今年の初めは信頼性が懸念事項だった。実際僕は8戦で4基目のエンジンを使っている。でも僕たちは今では状況をコントロールしていると思うよ。僕は満足している」
「いい気分だ。僕たちはコンセプトとレイアウト、すべてを変えた。パフォーマンスがいいのでうれしく思うし、チームの努力にも満足している」