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<p>経済情勢は数十年ぶりの厳しさ、ブラックロックのフィンク氏が認識</p><p>経済情勢は数十年ぶりの厳しさ、ブラックロックのフィンク氏が認識</p><p>金利上昇とインフレ、エネルギー価格の高騰で過去数十年見られなかった困難に投資家は直面している。世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)がこうした見方を示した。15日発表された同社の4-6月(第2四半期)利益は、市場予想を下回った。</p><p>Larry Fink, chief executive officer of BlackRock Inc. Photographer: Daniel Acker/Bloomberg 金利上昇とインフレ、エネルギー価格の高騰で過去数十年見られなかった困難に投資家は直面している。世界最大の資産運用会社、米 ブラックロック のラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)がこうした見方を示した。15日発表された同社の4-6月(第2四半期)利益は、市場予想を下回った。 フィンク氏は決算発表の電話記者会見で、「こうした圧力により生じ得る影響を投資家が見極める中で、市場は投資家の不安を反映している」と語った。 ラリー・フィンク氏 Photographer:Alex Kraus / Bloomberg ブラックロックの決算は、中核的投資ファンドへの資金流入が鈍ったことを示した。今年上期はマクロ経済や景気が不安定だったために、投資家はパフォーマンスが非常に良い企業の株式やファンドなど、それまで支持していた投資先について考え直し始め、投資会社は成長路線を維持するのが難しくなった。 長期ファンドと呼ばれるブラックロックの中核的商品に対する4-6月の純流入は総額690億ドル(約9兆5600億円)にとどまった。アナリストの予想よりも400億ドル少なく、1140億ドルに上った1-3月から急減速した。 アクティブ運用のファンドからは期中に103億ドルが流出。昨年、年末に向かう期間に初めて 10兆ドルの大台を突破 した運用資産も減少し、6月末時点で8兆5000億ドルとほぼ2年ぶりの低水準に落ち込んだ。 4-6月の調整後1株当たり利益は7.36ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の7.90ドルを下回った。 原題:</p>