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<p>思考をコンピューターにリアルタイムで出力することにFacebookが成功</p><p>思考をコンピューターにリアルタイムで出力することにFacebookが成功(2021)</p><p>「思考をコンピューターで読み取る」というSFのような技術についての研究が、近年は実際に進んでいます。そんな中、2021年7月14日付けでFacebookが新たに、「脳卒中によって話す能力を失った人が、考えをコンピューターに出力する技術」を開発したと発表しました。</p><p>これが全体図。脳インプラントから送られた信号が、「脳信号処理」「発話検知」「単語分類」「言語モデリング」といったコンピューター処理をへて、画面に出力されていきます。 これが実際の映像。画面に表示された「今日の気分は?」という質問に対し、脳卒中によって話す能力を失った被験者が頭の中で答えを思い浮かべると、それがリアルタイムで返答として表示されていきます。BCIは脳信号を使って1分間に100単語を出力することが可能とのこと。また1分間15単語で出力する場合、言葉の精度の中央値は74%と高いものだったとFacebookは述べています。 一方で、FacebookはBCIテクノロジーを使ったヘッドマウントについて「長期的な可能性を信じている」としつつも、「市場への短期的な道筋を持つ別のニューラルインターフェイスアプローチに、当面の取り組みを集中させると決定しました」と発表。この別のアプローチとは、Facebookが2021年3月に発表した、「手の動きだけでコンピューターを制御可能にする技術」のこと。これは、表面筋電位(EMG)と呼ばれる信号を読み取ることで「人が指をどのように動作させたいか」を認識するというものとなっています。</p>