<p>イギリスで猛暑警戒、非常事態を宣言 週明けに40度の恐れ – BBCニュース</p><p>BBCニュース – イギリスで猛暑警戒、非常事態を宣言 週明けに40度の恐れ</p><p>イギリス政府は15日、高温予想のため非常事態を宣言した。イギリス気象庁の予報で、18日と19日にロンドンやマンチェスターなどで、40度に達する恐れがあるため。</p><p>気象庁のペニー・エンダースビーCEOは、「まったく前代未聞」の予報のため、雪や風の赤警戒予報と同じくらい真剣に受け止めるよう、住民に呼びかけた。イギリスの人たちは気温が上がると「日差しの中で遊ぶ」チャンスだと受け止めがちだが、予報されている今回の猛暑は「そういう気象ではない」と警告した。 猛暑によって国民保健サービス(NHS)の負担が増えると懸念されており、首相官邸は緊急対応の計画がすでに用意済みだと説明している。ボリス・ジョンソン首相にも状況を随時報告しているという。 今回の猛暑予報を受けて、鉄道で速度が制限されるほか、学校は授業を早めに切り上げる見通し。病院の一部予約もキャンセルされる可能性がある。18日と19日に予定される競馬のレースも一部がキャンセルされた。 に加え、英健康安全庁(HSA)は医療・介護施設に対して、四段階で最高レベルの警戒態勢を敷くよう通達。「元気で健康な人」にも発病や死亡が出る恐れがあるとしている。 健康被害の可能性 BBCの気象キャスター、マット・テイラー記者は、イギリス国内で40度が観測される可能性は現実味を帯びていると指摘。「それは本当に暑い気温だ。たとえば休暇中だったらなんとか対応できるかもしれない気温でも、その中で日常生活を送ろうとすれば、深刻な健康被害が出る可能性がある」と述べた。 猛暑によって人体が温まると、血管が拡張し、血圧が下がる。心臓への負担が高まるほか、脳への血流が減少する。さらに汗をかくことで、体内の塩分やミネラルが失われる。こうした要因が重なることで、めまいや立ちくらみ、頭痛、疲労、吐き気、一時的な失神などの症状につながる。 北アフリカで発生した熱波は、欧州各地に広がり、ポルトガルやフランス、スペインなどで山火事を引き起こしている。</p>