その時の秋山は、周囲が近づきがたいほど鬼の形相をしていたという。少し前、18打席無安打だった日々。深夜のマツダスタジアムでがんがんとマシンを打ち続けた。電撃加入の喜びで、忘れていた。ただの天才ではない。彼は努力の人だった。