アキュラが2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に投入する新型LMDhマシン『ARX-06』は、そのシェイクダウンをフランスで完了した。HPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)が、ソーシャルメディア上で初走行の模様を動画で公開している。
HPDのファクトリードライバーであるリッキー・テイラーと、2度のIMSAクラス王者でHPDエンジニアのマット・マクマリーは7月15日、ポール・リカールの空港でこの新型車両をシェイクダウンした。マシンは翌16日には、同じくフランスのマニクールでテストを行う予定だ。
このシェイクダウンにより、アキュラはポルシェ、キャデラックに続き、LMDh車両を走らせた3番目のマニュファクチャラーとなった。ポルシェとキャデラックは今週、アメリカのセブリング・インターナショナル・レースウェイで走行テストを行っている。
HPDがソーシャルメディアに投稿した動画では、オレカシャシーをベースとするARX-06の限られたアングルしか映していない。注目すべきは、フロントエンドの画像がないことだ。ただし、特徴的なマシンサイド部の造形は窺い知ることができる。
先月、アキュラが公開したレンダリング画像を見る限りでは、現行DPi車両『ARX-05』と似たフロントマスクを持つものと思われる。
エンジンはDPiで使用しているV6ツインターボエンジンを進化させ、共通ハイブリッドシステムと組み合わすものと思われるが、アキュラからはまだ詳細の発表はない。
アキュラは7月末には、セブリングを含む米国内でのテストを開始するものと思われる。