2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回“しあわせのたね”を蒔いているのは、保護された犬や飼い主をサポートし、散歩に出られるようトレーニングしている山﨑亜子さん。
「保護犬は保護されてすぐはその環境に慣れずに怯えていることが多いんです。私たちはそんなビビり犬に『ここは安心だよ、人間を信じて大丈夫だよ』と教えて、飼い主と保護犬が家族になれるようサポートしています」(山﨑さん)
アメリカでドッグトレーナーの講習を受けた山﨑さんは、これまでに1000頭近くの犬をトレーニングしてきた。
この日は5年間外に出たことがない保護犬の家を訪問し、飼い主と散歩できるようにしっかりとサポート。
「(注意することは)自分が慌てないっていうこと。慌てると必ずさくらちゃんが怯えるので」(山﨑さん)
人を拒絶して怯えていた犬も、飼い主の愛の力をもってトレーニングすることで見違えるように変わるという。山﨑さんは「心を通わせるステップに毎回感動します」と話す。
◆保護犬や雑種犬の魅力を知ってほしい
そんな山﨑さんの活動のはじまりは、愛犬との死別だった。
「前に飼っていたワンちゃんが亡くなった時に保護犬という言葉を聞いて、保護犬たちの役に立つことってあるかなと思った時に、一番数が少ないものやろうと思って、ドッグトレーナーが少ないと思ったのがきっかけです」(山﨑さん)
ドッグトレーナーを目指し勉強をはじめるなか、殺処分など保護犬の現実を目の当たりにして無力さを痛感。一時は活動を控えていたこともあったが、「保護犬や雑種犬の魅力を知ってほしい」という思いでこれまでつづけてきた。
山﨑さんが未来に叶えたい夢は?
「雑種の魅力を伝えたい。保護犬たちってみんなすごく個性的でかわいくて、ペットっていう言葉よりも家族として飼えるっていう時代になるといいかなと思います」(山﨑さん)
ペットショップで犬を購入する人の10人に1人が保護犬を選択すると、殺処分の犬がいなくなると言われている。山﨑さんは殺処分される犬が1匹でも減ることを願い、今日も保護犬たちのサポートを行っている。
なお、『しあわせのたね。』次回6月18日(土)の放送では、途上国の飢餓問題を解決するためにチャリティーウォーキングイベントに携わっている人を特集する。