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 レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがチームの公式YouTubeに登場し、シンプルな会話ゲームで対決したふたりは、熾烈な争いを繰り広げた。

 今回フェルスタッペンとペレスが挑戦するのは『YES or NOゲーム』だ。相手の質問に『Yes』と『No』を使わずに答えるという単純なルールの遊びだが、これが意外と奥が深い。

 先攻のペレスはまず「君の名前はレックスだっけ?」と軽いジャブを打って様子をみる。しかし、対するフェルスタッペンが「Not really(ちょっと違う)」という答えを絞り出したのは、数秒の間を置いてから。そう、誰しも中学時代に習ったとおり、英語の疑問文にはまず『Yes』か『No』で答えるのが基本。これを禁止されるのは案外難しいのだ。

 その後、フェルスタッペンはギリギリのところでペレスの猛攻を逃れ、そろそろ攻守交代かというムードが漂い始めたころ、ここでペレスは最後の仕掛けに打って出た。

「このゲーム前にもやったことあるの?」

「No……あっ!」

 一瞬の気の緩みからあっさりペレスの術中にハマり、悔しさから机に突っ伏してしまうフェルスタッペン。ペレスは言う「メキシコ人が近くにいるときにリラックスしてはいけない。分かったかい?」

 フェルスタッペンが新たな教訓を得たところで、今度こそ本当に攻守交代。なんとかペレスに一泡吹かせたいフェルスタッペンは、矢継ぎ早に質問を繰り出す作戦で揺さぶりをかける。しかし、ペレスはのらりくらりとこれをかわしていく。

「君はF1ドライバーだって聞いてるけど」

「日曜日に運転するのは好きだね」

「ってことは君はF1ドライバーなんだよね?」

「まあ、一種のね」

 こんな調子で、もはや会話になっていないやり取りが続くこと約1分。鉄壁の守りを見せていたペレスだが、ついに彼にも油断が出てしまう。

 それは話題がペレスの住むスイスに移ったときだった。「(スイスは)訪れる価値があるかな?」という質問に、彼はつい「Yeah」と答えてしまった。とうとうペレスを攻略したフェルスタッペンは歓喜の雄叫びを上げる。

「『Yeah』もダメなんて聞いてない!」と抗議のそぶりをみせるペレスだが、『Yeah』は『Yes』が崩れたものということで、これはアウトの判定。スペインGPでのあの無線のように「すごく不公平だ。でも分かった」となったのか、勝負はペレスも納得の引き分けに落ち着いたようだ。

■Let’s Play The Yes or No Game with Max Verstappen and Sergio Perez

セルジオ・ペレス&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
セルジオ・ペレス&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)