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もう負けるわけにはいかなかった。山西はゴールテープ手前から力強く何度も拳を握った。優勝候補筆頭と目されながら、3位にとどまった東京五輪の悔しさを晴らす世界一。「誇らしい」と胸を張る王座を取り戻し、存在感を見せつけた。五輪のレースを終えた夜、結果を受け止められない自分がいた。「一番…