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<p>ユーロドル 20年ぶり「パリティ割れ」背景は?【経済コラム】 | NHK</p><p>13日の外国為替市場でユーロの価値が1ユーロ=1ドルのパリティ(=等価)を下回りました 実に20年ぶりです 背景にはロシアの軍事侵攻でがらりとかわったユーロ圏をとりまく経済情勢がありました。</p><p>【NHK】ユーロ安に歯止めが掛かりません。13日の外国為替市場ではユーロの価値が1ユーロ=1ドルの等価(パリティ)を下回りました。…</p><p>ことし6月の消費者物価指数をみると、ガス代は1年前に比べ何と43%も増加しています。エネルギー会社の経営環境が悪化し、ドイツ政府はエネルギー会社に対する支援策を検討していると報じられています。 エネルギー価格の高騰やユーロ安が輸入価格を押し上げられた結果、ドイツでは、今月4日に発表された5月の貿易収支が1991年6月以来31年ぶりの赤字に転落しました。 「ヨーロッパの冬のガス需要は夏の3倍で、このままロシアからの供給が滞るとドイツでの配給制も現実味を帯びている。電気代やガス代の高騰で生活者は悲鳴を上げているが、冬に備えて燃料となる薪を用意している人も出るぐらい厳しい状況だ。エネルギーが確保できるかどうかは、まさに暮らしと命に直結する問題だ」 11年ぶり利上げか? 前回会合の結果を踏まえ、市場は、0.25%の利上げを見込んでいます。ECBが利上げを実施すると実に11年ぶりとなります。 そしてインフレの状況次第ではその次の9月の会合でも0.25%を上回る大幅な利上げが予想されています。 ただ、ドイツをはじめヨーロッパ経済の減速懸念が強まる中で、インフレを抑え込むことができるのか。それとも金融引き締めによって景気が冷え込み、スタグフレーション(景気後退とインフレが同時に起きること)に陥るおそれはないのか、先行きは不透明です。 ユーロ圏特有のリスクも また、ユーロ圏特有のリスクもあります。金融市場の「分断化」です。 金融市場の事情は各国で異なりますが、そこでECBが域内に一律に適用される利上げを行うと、財政基盤がぜい弱な国の債務の問題が意識されるおそれがあると指摘されています。</p>