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20年近く前のことである。緩和チームの研修生として病室を訪ねた私をAさんが「私、もう死にたいと思わなくなりました」とハッキリした声で迎えてくれた。Aさんの言葉は、がん患者の外見の悩みに対するケア(アピアランスケア)を専門とする私の原点の一つとなった。その数カ月前、Aさんの顔にがんがで…