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<p>米議会襲撃、分刻みで何が起こっていたのか</p><p>米議会襲撃、分刻みで何が起こっていたのか</p><p>昨年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件から1年半。今もなお当時の分刻みの恐怖と、暴力の扇動でドナルド・トランプ大統領(当時)が果たした役割に注目が集まっている。最近、事件を調査する下院特別委員会が相次いで公聴会を開いているのが主な要因だ。</p><p>議事堂に集まった支持者は「平和的でいるべきだ」とトランプ氏がツイートするが、ここでも敷地を立ち去るよう指示することはなかった。CNNが入手したメッセージによれば、同じころ、プライス元保健福祉長官がメドウズ氏に「大統領はテレビに出演して鎮静化を図るべきだ」とテキストメッセージを送信。 午後3時15分 大統領の娘であるイバンカ・トランプ上級顧問が、ツイートで暴徒を「愛国者」と表現。「暴力は止まらなければならない」と述べたが、議事堂から立ち去るべきだとの言及はなかった。 午後3時31分 CNNが入手したメッセージによれば、選挙にまつわるトランプ氏のうそを広めていたFOXニュースのショーン・ハニティー氏がメドウズ氏にテキストメッセージを送信。「彼は声明を出せるか。ツイートを見た。おとなしく議事堂から去るよう求めろ」。これに対してメドウズ氏は「対応中」と返信。 午後4時5分 CNNが入手したメッセージによれば、トランプ・ジュニア氏がメドウズ氏に「我々は執務室での演説を必要としている。彼が今すぐリードする必要がある。これは行き過ぎて手に負えなくなっている」とテキストメッセージを送信。数分後、トランプ・ジュニア氏が再び「バイデンが先手を打とうとしている」とメッセージを送信。 午後4時15分 バイデン氏がテレビ演説を行い、議事堂襲撃は「反乱と紙一重」だと発言。支持者に「包囲の終了」を命じるよう、トランプ氏に求める。 午後4時17分 トランプ氏が動画をツイートし、暴徒に「今すぐ帰宅するよう」告げる。だが同時に暴徒を称賛し、襲撃の発端となった2020年大統領選挙が盗まれたといううそを繰り返す。 午後6時1分 「神聖で地滑り的な選挙の大勝利が、偉大な愛国者の手から無作法に、悪意をもって奪い取られると、こういう出来事が起こる」とトランプ氏がツイート。 午後7時14分 元トランプ陣営責任者のブラッド・パースケール氏がカトリーナ・ピアソン顧問にテキストメッセージを送り、トランプ氏が「内乱を求めている」との見方を伝え、「私は彼の勝利を支援したことに罪を感じている」とも述べた。委員会が公開したメッセージから明らかとなった。パースケール氏はピアソン氏に、トランプ氏の言葉がその日「誰かを殺した」と述べた。死亡したバビットさんを指した言葉とみられる。ピアソン氏はこれに対し「それはその言葉ではない」と述べ、パースケール氏は「カトリーナ、いや、それだ」と返した。 午後8時ごろ 議事堂の安全が確保されたと議会警察が発表。上院が再招集され、演壇に戻ったペンス副大統領が「今日、我が国の議事堂を混乱に陥れた者に告げる。勝ったのはあなた方ではない」と発言。マコネル上院少数党院内総務は、この日の出来事を「失敗に終わった暴動」と表現する。 午後8時39分</p>