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<p>クレディ・スイス経由で多額の資金洗浄、スイス検察が特定-関係者</p><p>クレディ・スイス経由で多額の資金洗浄、スイス検察が特定-関係者</p><p>クレディ・スイス・グループを通じて6000万ドル(約80億円)余りがマネーロンダリング(資金洗浄)されたと、スイスの検察当局が特定した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同行は刑事告発される可能性があり、そうなればスイス当局による国内銀行大手の刑事告発は2件目となる。</p><p>クレディ・スイス・グループ を通じて6000万ドル(約80億円)余りがマネーロンダリング(資金洗浄)されたと、スイスの検察当局が特定した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同行は刑事告発される可能性があり、そうなればスイス当局による国内銀行大手の刑事告発は2件目となる。 関係者によると、ジュネーブの金融犯罪担当検察トップのイブ・ベルトーサ氏は先週の審理で、クレディ・スイスでは2008年から14年の間に資金洗浄に相当する取引が8件あり、同行はこれを防ぐ措置を怠ったと指摘した。 この事件の核心にいるのは、2018年に詐欺や有印私文書偽造などの罪で有罪となったパトリス・ルコードロン被告。クレディ・スイス元行員の同被告は複数の顧客のポートフォリオで膨らんだ損失を補おうと、最大顧客だったジョージア人富豪ビジナ・イワニシビリ氏の署名を偽造し、偽のポートフォリオ報告書をねつ造して同氏の口座から多額の資金を不法に移動させた。ただ、クレディ・スイスがこの件で検察に直接の関与を指摘されたことはこれまでになかった。 クレディ・スイスはこれまで、ルコードロン被告は単独犯で、犯行を同僚や上司に隠していたとの主張を繰り返している。 ジュネーブ検察の報道担当者は捜査が継続していることを理由にコメントを控えた。 原題:</p>