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<p>ロシア、新車なのにエアバッグなし 制裁で経済疲弊</p><p>ロシア、新車なのにエアバッグなし 制裁で経済疲弊 プーチン政権は、輸入に依存しない産業に構造転換するための「好機」と主張するが、ロシア国内の有力企業家からも批判の声が上がる。</p><p>ウクライナに侵攻し、欧米や日本から経済制裁を受けるロシアの製造業に混乱が広がっている。各国企業がロシアビジネスを停止したことで、自動車や半導体、工作機械など幅…</p><p>ウクライナに侵攻し、欧米や日本から経済制裁を受けるロシアの製造業に混乱が広がっている。各国企業がロシアビジネスを停止したことで、自動車や半導体、工作機械など幅広い分野で生産や部品の調達がままならなくなっているためだ。プーチン政権は、輸入に依存しない産業に構造転換するための「好機」と主張するが、ロシア国内の有力企業家からも批判の声が上がる。ロシア国民は低品質・高コストの自国製品の購入を迫られる格好になり、生活の質は確実に低下しそうだ。 ルノーが国営機関に売却 「6月に生産が再開されたアフトバス社の乗用車『ラーダ』にアンチロックブレーキシステム(ABS)がついていない。購入者は、(路面が凍結する)冬が来る前に、ABSなしの車の運転に慣れる必要がありそうだ」。ロシアメディアは6月下旬、ロシア産自動車に安全装置が付かなくなった現状について、自嘲気味にこう報じた。別の報道によれば、車にはエアバッグもついていないという。 アフトバスは、フランスの自動車大手ルノーの傘下にあったロシアの自動車大手だ。ウクライナ侵攻を受け、ルノーは5月、ロシアの現地法人とアフトバスの株式を売却すると発表。アフトバスはロシアの国営機関に売却された。 アフトバスは6月、ロシア中部トリヤッチの工場で生産を再開したが、制裁などの影響で部品が調達できず、一部の安全装置なしで車を生産することになったという。</p>