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江戸前期、銀の差し歯を光らせながら、市中を嫌がらせして回る集団の親玉がいた。旗本奴の山中源左衛門、本名・重之である。 旗本奴とは旗本の青年武士やその奉公人、およびその集団、かぶき者のことで、今でいうヤンキー、半グレである。代表的な人物は、3000石の大身旗本ながら無法の限りを尽くし、…