境内の石に刻める迢空(ちょうくう)の筆はしなやか指になぞりぬ 神奈川 大久保武 <評>石川県羽咋市の気多大社にある歌碑。「気多の村若葉くろずむ時に来て、遠海原の音を聴きをり」で、自らの死を悼む歌。 再検査終へたる妻の「ただいま」がわが家の明かりを一気に点(とも)す 相模原市 栗原公也 …
境内の石に刻める迢空(ちょうくう)の筆はしなやか指になぞりぬ 神奈川 大久保武 <評>石川県羽咋市の気多大社にある歌碑。「気多の村若葉くろずむ時に来て、遠海原の音を聴きをり」で、自らの死を悼む歌。 再検査終へたる妻の「ただいま」がわが家の明かりを一気に点(とも)す 相模原市 栗原公也 …