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<p>「銃欲しい」「本来の敵でない」 銃撃示唆手紙、統一教会への恨みも</p><p>「銃欲しい」「本来の敵でない」 銃撃示唆手紙、統一教会への恨みも 家庭連合幹部らの殺害が「不可能」と判断し、代わりに安倍氏の銃撃を決意したような内容がつづられていた。</p><p>安倍晋三元首相の銃撃事件で、山上徹也容疑者(41)が事件直前に送ったとみられる手紙には、母親が入信し、多額の献金を繰り返したという世界平和統一家庭連合(旧統一…</p><p>安倍晋三元首相の銃撃事件で、山上徹也容疑者(41)が事件直前に送ったとみられる手紙には、母親が入信し、多額の献金を繰り返したという世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への強い憎しみや恨みの感情があふれていた。家庭連合幹部らの殺害が「不可能」と判断し、代わりに安倍氏の銃撃を決意したような内容がつづられていた。 《私は「喉から手が出るほど銃が欲しい」と書きましたが、あの時からこれまで、銃の入手に(時間を)費やして参りました》。手紙では冒頭、受取人の男性が運営するブログに以前コメントしたことに触れた上で、銃を使った犯行をにおわせる。その後、家庭連合に人生を狂わされたとする憤りが記されていく。 捜査関係者によると、山上容疑者は昨年春ごろから武器を作り始め、今年春ごろ手製の銃が完成。入念に犯行への準備を進めていたとみられる。山上容疑者の伯父によると、母親は家庭連合に約1億円の献金を重ね、平成14年に破産した。 《私と統一教会の因縁は約30年前に遡(さかのぼ)ります》と振り返り、《母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…。この経過と共に私の10代は過ぎ去りました》と説明。一連の経験が《私の一生を歪(ゆが)ませ続けたと言って過言ではありません》と強く訴えている。 捜査関係者によると、山上容疑者は家庭連合の韓鶴子総裁が令和元年に来日した際、火炎瓶で襲撃しようとして断念。昨年9月に家庭連合の友好団体にビデオメッセージを寄せた安倍氏に標的を変えたとされる。 家庭連合幹部らの襲撃は《私にはそれが不可能なことは分かっています》と諦めた一方、安倍氏については《本来の敵ではない》としながらも《現実世界で最も影響力のある統一教会のシンパの一人》と明記。最後に《安倍(氏)の死がもたらす政治的意味、結果、最早(もはや)それを考える余裕は私にはありません》とつづり、家庭連合幹部の代わりに安倍氏を標的にしたと示唆している。 手紙を受け取った男性は、ブログで家庭連合の批判を展開し、信者の子供の苦しみも取り上げていた。ただ、読者とみられる山上容疑者とは面識がなく、「(山上容疑者は)誰かに思いを伝えたかったのだろうが、やったことは許されない」などと話した。 山上徹也容疑者が書いたとみられる手紙が入っていた封筒(一部画像処理しています)</p>