ベストカー読者の多くの皆さんにとって、「ホットハッチ」と言えば昭和の時代、日本車の性能がグングン引き上げられていくなか、各自動車メーカーが力を入れて送り込んできたクルマたちの、あの忘れえぬ強烈な衝撃だ、という方も多いだろう。
あのクルマが抜けている! といった譲れないこだわりをお持ちの方ももちろんいらっしゃることとは思うが、ここではベストカーが独断で「昭和の時代を彩った、強烈インパクトのホットハッチ」という視点でこの10モデルを選んでみた。
企画担当的には、シティターボやカルタスGT-iもさることながら、軽とはいえ1987年のアルトワークスの衝撃は、あまりにも強烈だったなぁ。
※本稿は2022年4月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出/ベストカー2022年5月26日号
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■ホンダ シティターボII(1983年)
背高コンパクトカーのシティに100psのターボエンジンを突っ込んだのが1982年9月登場の「シティターボ」。
翌1983年10月にはインタークーラーがついて110psにパワーアップ。ブリフェンで迫力の「ターボII」は「ブルドッグ」と呼ばれた。
■ホンダ シビックSi(1984年)
3代目"ワンダーシビック"に135ps/15.5kgmを発揮する1.6L、DOHCエンジンを搭載したSiが登場。
もともとホットハッチの要素が大きかったシビックだが、パワフルなエンジンを得て、本格的なホットハッチとなった。
■ダイハツ シャレード デ・トマソ(1984年)
2代目シャレードとイタリアのレーシングコンストラクター「デ・トマソ」とのコラボで生み出されたスポーツモデル。
1Lターボは80psだったが690kgの車重で走りは軽快。MOMOステアリングや金のカンパニョロホイールがレーシー。
■マツダ ファミリアGT-X(1985年)
正統派ホットハッチとも言えるハンドリングと動力性能のバランスに優れたクルマ。
140psの1.6Lターボはパワフルだったが、日本初のフルタイム4WDがそのパワーをしっかりと路面に伝え、気持ちよく走ることができた。
■トヨタ スターレットターボ(1986年)
実用コンパクトカーのスターレットに1.3Lターボを搭載した、まさに“かっ飛び”ホットハッチ。
当初は105ps/15.2kgmだったが1987年に110ps/15.3kgmにパワーアップ。じゃじゃ馬的な楽しさのあるクルマだった。
■スズキ カルタスGT-i(1986年)
1983年登場のカルタス。1984年に直3、1Lターボ搭載車が設定され、さらに1986年6月に97psを発揮する直4、1.3L、DOHCを搭載するGT-iが加わった。
1987年には110psにパワーアップ。ギンギンだったなあ〜!
■日産 マーチスーパーターボ(1989年)
1989年1月登場なので、ちょうど昭和から平成になった頃。930cc直4ターボのターボとスーパーチャージャーのダブル過給。
低速から反応よくトルクが立ち上がり、豪快な加速が魅力的。110ps/13.3kgmを発揮。
■スズキ アルトワークス(1987年)
軽自動車のアルトに64psを発揮するハイパワーターボを搭載し、エアインテークやサイドスカートなどを装着した派手な外装でインパクト絶大だったワークス。まさにベビーギャングと呼ぶにふさわしい、強烈なクルマだった。
■いすゞ ジェミニイルムシャー(1986年)
1985年にFFとなって登場した2代目ジェミニ。その登場翌年に設定されたのが、ドイツのチューニングメーカー、イルムシャーがチューニングしたこのモデル。
2段階のブースト圧が選べる1.5Lの直4ターボを搭載していた。
■トヨタ ターセルコルサカローラII GPターボ(1986年)
ターセル、コルサ、カローラIIは販売店向けに設定された兄弟車。リトラクタブルヘッドライトを採用し、110ps/17.7kgmの1.5Lターボを搭載。
このエンジン、Loモードでは97ps/15.2kgmに切り替えられたのだ。
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