<p>軽はメンテにあまり手がかからない? 実は逆! なぜ軽自動車のエンジンオイル交換サイクルは普通車より短いのか? – 自動車情報誌「ベストカー」</p><p>その気軽さゆえか、軽自動車はメンテナンスにあまりお金がかからないと思われがち。しかし、実際にはエンジンオイルの交換サイクルは普通車よりも短くなっている。なぜ軽自動車のエンジンオイルの交換サイクルは短いのか、徹底解説。</p><p>その気軽さゆえか、軽自動車はメンテナンスにあまりお金がかからないと思われがち。しかし、実際にはエンジンオイルの交換サイクルは普通車よりも短くなっている。なぜ軽自動車のエンジンオイルの交換サイクルは短いのか、徹底解説。</p><p>とはいえ、小排気量の軽自動車は普通車に比べて低速トルクが弱く、パワーに余裕がない。これは純然たる事実。高速道路の合流路等で流れに合わせようとした場合、高回転まで引っ張らざるをえない。追い越し加速時も同様で、キビキビ走らせようと思えば回転を高めにキープする必要も出てくる。 このため、トータルでは普通車に比べて常用回転域が高くなる傾向にある。 また、軽自動車の使われ方を考えた場合、高速道路の利用や遠出は少なく、街乗りが主体。それも近所への足。つまり、「ちょい乗り(1回あたりの走行距離が8km以下)」の利用が多いものと思われる。 この1回に走らせる距離が短く、エンジンが温まらないうちに帰ってくる「ちょい乗り」や真夏の渋滞路の「のろのろ運転」といった利用環境も実は「シビアコンディション」に該当する。 ガソリンの燃焼過程で発生する水分(理論空燃比で燃焼させると二酸化炭素と同時に、燃焼したガソリンと同量の水が発生する)はエンジンが暖まることで蒸発する。 ところが、エンジンが完全に暖まる前に止めてしまうと、蒸発しきらずに残った水分がオイルに混ざり込んでスラッジを発生。燃え残った未燃焼ガスの混入量も増加するため、エンジンオイルの劣化を早めることになるからだ。 真夏の渋滞路も短時間ならまだしも、長時間に渡ってエンジンの放熱が追いつかない状況に陥って油温(エンジンオイルの温度)が限度(一般に130℃)を超えてしまった場合、性能が一気に低下する。街乗りは慢性的な渋滞にも巻き込まれやすいだけに注意が必要だ。 なお、「シビアコンディション」とは悪路走行が30%以上、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行が30%以上といった、エンジンオイルに負担がかかる過酷な使用条件下における交換サイクルで、これに該当したら早めにオイル交換を行う必要がある。</p>