AMDではCOMPUTEX 2022にてデスクトップ向けのRyzen 7000シリーズを2022年秋に発売すると発表していますが、具体的な日程としては2022年9月15日(木)に発売となる可能性が高いようです。また、ラインアップ情報も出現しました。
デスクトップ向けRyzen 7000シリーズは9月15日発売?
AMD Ryzen 7000 could go on sale on September 15th – VideoCardz.com
AMDではCOMPUTEX 2022にてデスクトップ向けのRyzen 7000シリーズの概要について発表し、発売に関しては2022年秋頃を予定している事も発表しましたが中国にて行われたAMD Ryzen 7000シリーズに関するプレゼンテーションにて、具体的な発売日が明らかにされたようです。
— Алексей (@wxnod) June 17, 2022
このプレゼンテーションは各量販店向けに行われたプロモーション活動の一環で、その中でRyzen 7000シリーズの発売日が記載されたスライド資料が登場しています。
そのスライド資料の上部には中国語で『9月15日発売』と記載されていますが例年AMDでは木曜日に新製品の発売日を設定する傾向にあります。
今回のRyzen 7000シリーズが発売されると見られている『9月15日』に関しても木曜日という事でTSMCやその他サプライチェーン上で今後問題などが起きなければデスクトップ向けRyzen 7000シリーズの発売日に関しては2022年9月15日(木)に発売でほぼ確定と言えそうです。
AMDではCES2022にて2022年下半期にZen4アーキテクチャーを採用した第6世代 RyzenであるRyzen 7…
発売時のラインアップは4モデルのみ登場
7950X
7900X
7800X
7600X
7700X is still not in the first lineup.— Greymon55 (@greymon55) June 17, 2022
Greymon55氏によるとRyzen 7000シリーズの初回ラインアップはRyzen 5000シリーズ発売時と同じく4モデル構成となるようです。
コア数についても恐らくRyzen 5000シリーズと同じく最上位モデルのRyzen 9 7950Xが16コア32スレッドとなり、Ryzen 9 7900Xが12コア24スレッド、Ryzen 7 7800Xが8コア16スレッド、Ryzen 5 7600Xが6コア12スレッドになると見られています。
I only know 7950X, and there may be adjustments depending on how raptor lake performs.
— Greymon55 (@greymon55) June 17, 2022
なお、各モデルの価格についてはIntel Raptor Lake-Sのパフォーマンス次第で変わる見込みのため、現時点では正確な価格は不明です。
Ryzen 7000シリーズと対応する600シリーズチップセットの概要
Ryzen 7000シリーズでは新たにZen4アーキテクチャーが採用されています。このZen4はTSMC 5nmで製造が行われ、Zen3からのアーキテクチャー上の変更点としてはL2キャッシュが512KBから1MBへ倍増しています。また、I/Oダイについては長らくGlobal Foundryの12nmで製造されていましたが、Zen4への切り替えに伴いTSMC 6nmで製造される新世代品へ変更がされるとの事です。
これらの変更などによりシングルコア性能についてはRyzen 5000シリーズに対して15%以上、ワットパフォーマンスは25%程度向上を記録しており、IPCについてもZen3と比べると8%ほど向上しているとの事です。
また、動作クロックについても5.5 GHz以上を記録するなど効率を上げつつ、動作クロックも向上させ全体的な性能を大きく伸ばそうとしています。
未来のAMDは明るい?AMD FAD2022で公開された内容まとめ。
Ryzen 7000シリーズに対応するチップセットは新しく600シリーズチップセットと呼ばれ、CPUソケットはソケットAM5が搭載、PCIeレーンは最上位モデルのX670EではPCIe Gen 5を24レーン、PCIe Gen 3&4を24レーンの合計48レーンを搭載するなどHEDT並みの拡張性が期待できます。X670についてもPCIe Gen 5には対応しないマザーボードもあるものの、拡張性についてはX670Eに近いスペックになると見られています。
最も普及帯となるB650においてはPCIe Gen 5はNVMe SSD用の4レーンのみ対応となりますが、PCIe Gen 4を合計24レーン程度備えると見られており、B650でも高い拡張性が期待できます。
AMD Ryzen 7000と600シリーズチップセットのPCIeレーン数など判明。CPUはPCIe Gen 5を28レーン搭載
CPUのRyzen 7000シリーズは9月15日に発売がされますが、AMD Radeon RX 7000シリーズについては10月下旬から11月中旬にかけて、NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズは9月~10月から発売されると噂されていますので、Ryzen 7000シリーズを購入し、その後どのGPUを買うのかじっくり悩むことが可能なスケジュール間になっているのは何気にありがたいですね。
ちなみに、IntelのRaptor Lakeについては2022年Q3(7月~9月)中に発表が行われ、Q4(10月~12月)に発売されると見られるため現時点ではRyzen 7000シリーズの方がRaptor Lakeより早く発売されると考えられます。
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