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 2022年F1第9戦カナダGPのフリー走行1回目が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)となっている。アルファタウリの角田裕毅は14番手だった。

 モナコ、アゼルバイジャン、そして今回のジル・ビルヌーブ・サーキットと続く、市街地サーキット3連戦。モントリオールは木曜日にサーキット全体が水浸しになるほどの大雨に見舞われたが、金曜日には天候も回復した。現地時間午後2時からのFP1は、晴れ、気温25度、路面温度41度のコンディションで始まった。

 前戦アゼルバイジャンGPでルイス・ハミルトン(メルセデス)を始め多くのドライバーがポーパシング(激しい縦揺れ現象)に苦しんだことを受けて、FIA(国際自動車連盟)が今週末から対策に乗り出した。まずはマシン下部のスキッドプレートの摩耗具合や縦方向のGフォースを測定し、規定値を超えるマシンには車高を上げさせるなどの対策を施すことになった。

 このコースも長い直線とバンピーな路面が特徴で、車載映像を見る限りフェラーリやメルセデス、アストンマーティンなどは相変わらず激しく縦揺れしていた。セッション序盤はフェルスタッペンがまずトップタイム。とはいえ1分16秒台と、ペースはまだかなり遅い。その後はレッドブルとフェラーリが上位4番手を分け合う展開に。その後ろにはコンマ数秒差でジョージ・ラッセル(メルセデス)、ハミルトンもつけている。

 開始後14分、エステバン・オコン(アルピーヌ)が右フロントブレーキから白煙を上げながら緊急ピットイン。オコン自身は「ブレーキトラブルだ」と叫んでいたが、コース上に舞っていた紙袋を吸い込んだようで、ほどなくコースに復帰した。

 中盤にはいち早くソフトタイヤを履いたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、総合3番手の速さを見せた。とはいえミディアムタイヤでトップに立ったセルジオ・ペレス(レッドブル)からは、コンマ6秒落ちだ。その後、全車がソフトタイヤに履き替えてからは、フェルスタッペンが再びトップに。1分15秒158でこのセッションを首位のまま終えた。0.246秒差でサインツ、アロンソが3番手に留まった。ペレス4番手、前戦アゼルバイジャンでのエンジンブローを受けて、パワーユニットを交換して臨んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、フェルスタッペンからコンマ5秒落ちの5番手だった。

 6番手ラッセル、7番ランス・ストロール(アストンマーティン)、8番手ハミルトン、9番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、10番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)。アルファタウリのふたりは、ピエール・ガスリー11番手、角田14番手だった。