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ビルの1室を店舗として借りていた借主。退去の際、原状回復費としてビルオーナーに320万円を支払うも、実際には工事が行われていないことを知り、返金を求めて裁判となりました。しかし、裁判所が下した判決はまさかの「借主の返金請求を認めず」。いったいなぜ認められないのか、賃貸・不動産問題の知識と実務経験を備えた弁護士の北村亮典氏が解説します。