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<p>ついに円周率の100兆桁目が判明、Google Cloudの研究者が約5カ月かけて追求</p><p>ついに円周率の100兆桁目が判明、Google Cloudの研究者が約5カ月かけて追求</p><p>円の直径に対する円周の長さの割合を示す円周率・π(パイ)は、分子と分母がともに整数である分数で表せない無理数の一種で、小数表記だと数が無限に続きます。そんな円周率の桁を求める計算は、スーパーコンピューターのベンチマークに使われるなど、コンピューターの演算とは切っても切れない関係にあります。Google Cloudの開発者でコンピューター科学者である岩尾エマはるか氏が、ついに円周率を小数点以下第100兆位まで算出したと2022年6月9日に発表しました。</p><p>岩尾氏は「今回の大規模計算は、Google Cloudの柔軟なインフラストラクチャを用いた大規模科学技術計算の一例で、こうした取り組みは世界中で行われています。また、計算プログラムを実行する5ヶ月の間、仮想マシンの不具合は無く、82PBのデータを1ビットの誤りもなく正しく読み書きすることができたため、今回の結果はGoogle Cloudの信頼性の高さも示しています。過去3年間、Google Cloudが積み重ねてきたインフラストラクチャや製品の改良が、今回のプロジェクトを可能にしました」とコメントしています。 岩尾氏は計算の詳細やこれまでの円周率計算の歴史についてを、以下のオンラインセッションでも語っています。</p>