全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4大会は6月19日、12時35分から宮城県のスポーツランドSUGOで第12戦の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が優勝。TOM’Sがトップ4を独占する結果となった。TOM’Sの表彰台独占は2009年以来13年ぶり。
9時31分にチェッカーを迎えた第11戦から3時間あまりで迎えた第12戦の決勝。午前に比べ雲が増えるなか、12時35分にフォーメーションラップがスタートしたが、今回は前日の第10戦の結果がグリッドとなっており、ポールポジションはこれまで連勝中の小高、2番手は平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)、3番手は平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)がつけた。
迎えたスタートでは、第10戦に続きアクシデントが起きた。ポールポジションの小高、2番手スタートの平良は順当に1コーナーに入るが、3番手の平木玲次のスタートがやや遅れ、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が続く。
一方後方では、9番手スタートの川合孝汰(Rn-sports 320)と10番手スタートの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が1コーナー進入で接触。川合は足回りを破損しスピン、平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)にもわずかに接触し停止した。
さらに、この接触でアウト側に進路をとった太田のアウト側には11番手スタートの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がおり、木村はダートに出てフロントウイングを痛めてしまう。平木湧也、木村はピットに戻り、木村はフロントウイング交換を行うが、川合のストップによりセーフティカーランとなったことから、ラップダウンにならず隊列に復帰した。
レースは川合車の車両回収の後、5周目にリスタートを迎えるが、首位の小高に2番手の平良、3番手の野中が接近。やや離れて古谷が続くが、後方からはリスタート後に一気にポジションを上げてきた太田が接近。古谷と太田のバトルになっていく。
ただ上位陣の戦いは最後まで順位が変わることはなく、小高が2.347秒のマージンを保ち優勝。SUGO大会で3連勝を飾った。2位は平良、3位は野中、そして4位争いは古谷が制し、TOM’Sがトップ4を独占した。TOM’Sの表彰台独占は2009年にマーカス・エリクソン、井口卓人、国本雄資の3台で参戦していた以来となる。5位は太田、そして6位はフロントの交換後追い上げた木村となった。マスタークラスは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が3連勝を飾っている。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第12戦 スポーツランドSUGO 決勝結果
Pos. | No. | Driver | Car | Engine | Laps | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 37 | 小高一斗 | Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 19 | 1 |
2 | 38 | 平良響 | Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 19 | 2 |
3 | 35 | 野中誠太 | PONOS Racing TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 19 | 4 |
4 | 36 | 古谷悠河 | Deloitte. HTP TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 19 | 5 |
5 | 2 | 太田格之進 | HFDP WITH TODA RACING | スピースA41 | 19 | 10 |
6 | 1 | 木村偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING | スピースA41 | 19 | 11 |
7 | 63 | 平木玲次 | HELM MOTORSPORTS 320 | 東名TB14F3 2020 | 19 | 3 |
8 | 50 | 菅波冬悟 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 | スピースA41 | 19 | 12 |
9 | 4 | 今田信宏(M) | JMS RACING with B-MAX | スピースA41 | 19 | 6 |
10 | 30 | DRAGON(M) | TEAM DRAGON B-MAX 320 | スピースA41 | 19 | 7 |
R | 62 | 平木湧也 | HELM MOTORSPORTS 320 | 東名TB14F3 2020 | 1 | 8 |
R | 10 | 川合孝汰 | Rn-sports 320 | スピースA41 | 0 | 9 |
天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320) 1’15.426 15/19
ペナルティ:※No.10の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第15条1.1)(危険なドライブ行為(他車への接触)により、ペナルティストップ30秒を課したがリタイヤにより未消化。