2022年F1カナダGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は20番手だった。アルファタウリは金曜、土曜と、角田のパワーユニットに新品エレメントを投入、そのためFP1の時点からペナルティによりグリッド後方への降格が確定している。
FP1の時間帯に角田のパワーユニットの7エレメントすべてに関し新品が投入されたことが発表され、そのうちICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kのシーズン4基目を入れたことで、シーズン中に使用できる基数を超え、グリッド後方への降格が確定した。土曜FP3の時間帯に、FIAは新しいパワーユニットエレメントを投入したマシンを発表。これにより、角田のパワーユニットにエナジーストア3基目、コントロールエレクトロニクス3基目が新たに入れられたことが明らかになった。これも使用制限を超えた交換であるが、すでに最後方グリッドスタートが決まっているため、実質的な影響はない。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、「裕毅は新しいPUを導入したことでグリッドペナルティを受けるので、予選では意図的に最小限の走行しか行わなかった」と語った。
「明日は後方からのスタートになるので、我々としては、この状況からできる限り挽回を果たすことを目標にして、マシンのポジションを上げ、中団の戦いに加われるようにすべく、できるだけ多くのチャンスをつかむ必要がある」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 17番手(1分36秒261:ウエットタイヤ/27周)
予選 20番手(Q1=20番手1分36秒575:ウエットタイヤ)
今週末はエンジンペナルティを受けるため、最初から、予選では2ラップだけ走るというプランでした。予選のコンディションは、FP3と比較しても、ものすごく悪く、路面に溜まった水量がかなり増えていました。そのため、リスクを冒したくなかったのです。
最初のプラクティスセッションからずっと、僕たちは明日の決勝に集中するという計画で動いています。レース中にできるだけオーバーテイクするという目標を達成できるよう、マシンのセットアップをしっかり仕上げられるといいですね。