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Image:Tesla

テスラのイーロン・マスクCEOが土曜日、テスラ車のインフォテインメントシステムとゲーミングプラットフォーム「Steam」の統合を進めているとTwitterで述べ、「おそらく来月にはデモできるだろう」と発言した。

テスラ車のインフォテインメントシステムでは、従来より『ソリティア』のような古典的ゲームから『Witcher 3: Wild Hunt』『CupHead』といった高度なゲームまで用意されてきた。最近ではセガとの協力によって『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』などが移植され、車内でプレイ可能になっている。

そしてマスクCEOは今年2月、Steamゲームをテスラで動作させる作業に取り組んでいるとツイートしていた。この時点では、いつ頃それが実現するか定かではなかったものの、先週土曜日のツイートでは「来月には」と述べており、本当にテスラ車内でSteamの数々のゲームがプレイできる様子を見ることができそうだ。

もともと、最新のModel S / Xが搭載するインフォテインメントシステムの性能はPlayStation 5やXbox Series Xなどと同等の処理性能であると謳われており、発表当初からSNS界隈では「これが本当のモバイルゲーム機」的なジョークが聞こえていた。

ただし注意しなければならないのは、いくらハードウェアが最新ゲーム機並みの性能を備えているからと言って、走行中にそれを楽しむのは御法度ということ。昨年暮れ、いくつかのゲームが、テスラ車内で走行中にプレイ可能になっていたことが発見された。ドライバーの運転への集中を妨げるとの理由で、テスラは、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)から、その機能を無効にするよう指示を受けていた。

もちろん停車中はテレビや動画の視聴、ゲームのプレイが可能だが、おそらく多くの人は渋滞でまったくクルマが動かない状況でもない限り、停車した車内に長時間とどまってまでゲームをプレイしたいとは思わないだろう。

とはいえマスク氏はかねてより、自動運転が実現すれば、乗員が車内で退屈しないようにするエンターテインメントが重要になるとしており、そのための手段のひとつとしてゲームは有望な要素かもしれない。