毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』。2022年第5回目は6月26日に開催された第5戦筑波です。
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関東では例年より早く梅雨が明け、すでに猛暑となっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
うだるような暑さの中、開催された全日本ロード第5戦筑波。
関東の梅雨明け発表は6月27日でしたが、筑波ラウンドが開催された26日には明けていたのではないでしょうか……
今年の筑波はJ-GP3のみの開催となりましたが、都心から近く、コンパクトなサーキットという筑波サーキットの魅力に変化はありません。
他クラスの代わりに、新たにマイスタートロフィーやエキシビションレースが開催されました。
レースは前日の練習から好タイムを出していた、上原大輝選手(Team Plusone)が嬉しい初優勝。
初優勝、これはカッコイイウイニングランが撮れるか? と撮影ポイントに移動して構えていたら……
残念ながら、レースは赤旗で終了。
ウイニングランを狙っていたカメラマン組は肩を落としてパルクフェルメへ戻っていきました……
それでもめげず、暑い中ダッシュしてピットへ戻って撮った写真がコチラ。
上位常連となった若人に注目です。
さて、冒頭で記載した通り、筑波サーキットは都心からアクセスしやすく、コンパクトで観客席からコースが近いのが特徴です。
比較的撮影しやすいサーキットですので、是非ともモータースポーツ写真にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
例えば、第1ヘアピンでのメディアとの差は、たったフェンス1枚。
その第1へアピンから私が撮影した写真がコチラ。
ひとつ前の写真に写っているように、フェンスをクリアする脚立が必要なため、角度が多少異なるものの、ほぼ同様の写真が撮れるはずです。
サーキット毎に、「観客席からでも撮りやすい場所」が必ずあります。
持っている機材や自身の体格、カメラの振り方によって変わってきますので、ご自身でうまく見つけてください。
カメラを構えている人がたくさんいる場所だけが、撮影スポットではありません。
また、バイクは三次元で動いています。真横に動いているだけではなく、手前に迫ってきたり、バイクの挙動やライダーのライディング動作で、常に上下左右に動いています。
高速で動いている被写体に対し、シャッター速度が遅い流し撮りするわけで、私も百発百中ではありません。
ありきたりですが、上達の秘訣はたくさん撮影することです。
是非、たくさんサーキットへ通って、練習してみてください。
そして、カッコイイ瞬間を、自分の感性を信じて見つけ、切り取ってみましょう。
カッコイイ写真が撮れましたら、是非フォトコンテストに応募してみてください。
カメラ雑誌のCAPAでは『流し撮りGP』という企画が月次で開催され、JRPAの小林会長が審査員をしています。
また、毎年年末にはJRPAでも開催しています。
何でも目標がある方が楽しめませんか?
筑波サーキットは全日本ロードだけではなく、テイスト・オブ・ツクバや筑波ロードレースも行われていますので、足を運んでモータースポーツ写真にチャレンジしてみましょう!
3戦を残し、全日本ロードは夏休みにはいります。
そして、次は真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレースが待っています。
全日本ロードに参戦しているライダーも出場します。
3年ぶりの開催となりますが、今年はどんなドラマが待っているのでしょうか?