MotoGP第10戦ドイツGPの予選がザクセンリンクで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ヨハン・ザルコ(プリーマ・プラマック・レーシング)が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。
■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:ポールポジション
「とてもうれしい。この週末はフリー走行1回目からバイクのフィーリングがよかったんだ。だから、セッティングを何もいじらなかった。こういう場合はレースでのユーズドタイヤについて集中できるから、こういう形で走り始めることができてとてもよかった」
「今日の予選は楽ではなかったよ。それに、フリー走行4回目ではとても暑くて風も強いコンディションで、少し大変だった。でもとにかく、このポールポジションはとてもうれしい。昨年は苦戦したサーキットで獲得したわけだから」
「(30周という長丁場のレースについて)MotoGPライダー全員にレースの周回数を少し減らす話をしたらたぶん、みんな同意すると思うよ……(笑)。でもまあ、大変なレースになるだろうね」
「タイヤについては二つの選択肢がある。一つはポテンシャルがあるけれど消耗が早い。もう一つはポテンシャルが落ちるけれど、消耗は抑えられる。どちらを選ぶのかがすごく難しいんだ。それに、このコンディションでしっかりペースを作るセッティングにするのも大変だ。リヤタイヤの消耗が激しいからね」
「でも、ここにいる3人のライダーとアレイシ(・エスパルガロ)にすごくいいペースがあると思う。差をつけるのは難しいだろう。ただ、フロントタイヤをオーバーヒートさせないために、1周目から1番手につけることがすごく重要だ。明日の主な目標はそこにある」
■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:2番手
「ドゥカティが3列目までを占めるのはもう見慣れたような光景だけど、(2番手という結果には)満足だよ。金曜日と土曜日の午前中も、ソフトタイヤではトップ5に入れなかった。予選では頭を切り替えて、できる限りでベストラップを出そうとしたんだ。2番手という結果はすばらしいよ。それに、フリー走行4回目のペースもよかった。どんな選択をしようと、レースではポテンシャルがあると思う」
「現在、タイヤ選択は(ミディアムとハードで)半々だね。ただ、どちらのタイヤもトップ争いをするポテンシャルはあると思う」
■ヨハン・ザルコ(プリーマ・プラマック・レーシング)/予選:3番手
「とてもうれしい。タイヤを履き替えてから、かなりプッシュしてタイムを出すことができた。このタイムを誰かの後ろについてというわけではなく、自分一人で出すことができたから満足だよ。その方がいい」
「明日のウオームアップ・セッションでは、レースに向けていいフィーリングがあるといいんだけど。ペッコ(フランセスコ・バニャイア)とファビオは僕よりもペースがいいからね。おそらくアレイシも強いだろう。もし彼らと一緒に走ることができれば、レースを楽しめるだろうね」
「たぶん明日はすごくきついレースというわけじゃないけど、タイヤの消耗という意味ではそうだね。フィジカル面ではもっと大変なサーキットがある。このサーキットでは、フィーリングがよければコントロールができる。ただ、ほかのライダーがどうタイヤの摩耗をコントロールするのかはわからない。だから、序盤にトップ集団で走るのがポイントになる」