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Image:Bhubeth Bhajanavorakul/Shutterstock.com

サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」の発売まで、あと数週間だと予想されている。そしてすでに、来年発売と見られる「Galaxy Z Fold5」と「Galaxy Z Flip5」の仕様や目標出荷台数についての噂が報じられている。

韓国の電子産業情報誌The Elecによると、まずGalaxy Z Fold5/Flip5ともに、クアルコムのSoC「Snapdragon 8 Gen 2」が搭載される見込みとのことだ。

今年のGalaxy Z Fold4/Flip4ではSnapdragon 8+ Gen1の採用が噂され、次期「Galaxy S23」シリーズでも独自開発のExynosチップを採用しないと予想されている。さらに同社折りたたみデバイスでExynosが採用された前例がないことを考えると、妥当な見通しだろう。

このSnapdragon 8 Gen 2は、TSMCの4nmプロセスで製造されると噂されている。Snapdragon 8+ Gen1も同じ技術で作られているが、Gen 2チップではさらに電力効率が上がるとの情報もあり、バッテリー持ちが良くなりそうだ。

そしてGalaxy Z Fold5のメインカメラの撮像素子には、「ISOCELL GN3」が採用されて解像度が50MPになり、自撮りカメラは12MPとのこと。これらのスペックは、Galaxy Z Fold4の予想数値と同じであり、カメラの仕様に大きな変更はなさそうだ。

またGalaxy Z Flip 5のカメラについては、「前面カメラと背面カメラの両方で、これまでに確認された問題がない」とだけあり、どうやら詳細な仕様は確定していないようである。

The Elecの報道で気になるのが、サムスンの今後の折りたたみスマートフォン販売戦略だ。今回の情報でGalaxy Z Fold4/Flip4は、2023年の後半だけで合計で約1,500万台を売り上げる予定だという。同社折りたたみデバイスの出荷台数は2021年通年でわずか710万台との試算もあったが、そこから大きな躍進である。

その一方で、Galaxy Z Fold5/Flip5は合計で1,000万台を目指しているとのことだ。一転しての目標切り下げは、新型コロナの感染再拡大やロシア・ウクライナ戦争による一次産品価格の高騰、スタグフレーション(景気後退とインフレの同時進行)の深化を織り込んでいるようだが、今後上方修正される可能性が高いとも指摘されている。

ともあれ、まだ今年のGalaxy Z Fold4/Flip4さえ正式発表されていない。有名リーカーJon Prosser氏は「8月10日に発表、予約受付を開始。同月26日に発売」とツイートしているが、それが本当であれば、あと3週間ほどだ。いまだ円安に歯止めがかからない中で、日本での価格がどうなるかも注目したい。