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<p>ウクライナ東部戦況、膠着続く ロシア、北極圏で爆撃機飛行</p><p>ウクライナ東部戦況、膠着続く 露国防省は19日、北極圏のバレンツ海で、ツポレフ160戦略爆撃機2機と護衛の戦闘機ミグ31による編隊飛行を行った。北大西洋条約機構(NATO)への加盟を決めた北欧フィンランドやスウェーデンを威圧する思惑があるとみられる。</p><p>ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ軍参謀本部は19日、東部ドネツク州の要衝バフムトやセベルスク方面に前進を図った露軍を撃退したと発表した。東部ドンバス地…</p><p>ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ軍参謀本部は19日、東部ドネツク州の要衝バフムトやセベルスク方面に前進を図った露軍を撃退したと発表した。東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)の制圧を主目標とする露軍は7月上旬にルガンスク州の制圧を宣言した後、目立った前進を遂げられておらず、戦況は膠着(こうちゃく)状態が続いている。 露軍はドネツク州の中心都市クラマトルスクとスラビャンスクの制圧を狙い、北・東・南の3方向から前進を試みている。しかし同州ではウクライナ軍が防衛線を保持。露軍は両市周辺の都市や集落で撃退され続けているもようだ。 ただ、露軍は同州で砲撃などを続ける一方、国内で義勇兵などからなる増援部隊を編成しているとされ、戦力が整い次第、本格攻勢に出るとの見方が強い。 ウクライナメディアによると、同国の緊急事態当局は19日、スラビャンスクが露軍に砲撃され、市民2人が死亡したと発表した。ドネツク州のキリレンコ知事も同日、クラマトルスクの集合住宅に露軍のミサイルが着弾し、1人が死亡、6人が負傷したと発表した。 一方、露国防省は19日、北極圏のバレンツ海で、ツポレフ160戦略爆撃機2機と護衛の戦闘機ミグ31による編隊飛行を行ったと発表した。ウクライナ侵攻を受け、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を決めた北欧フィンランドやスウェーデンを威圧する思惑があるとみられる。 同省は5月下旬にも、北方艦隊所属のフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」がバレンツ海から極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の試射を行い、約1000キロ離れた白海上の標的に命中させたと発表していた。白海はフィンランドやスウェーデンに近い。 特集・連載:</p>