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<p>Amazonが日本などで偽レビューを仲介していた1万件以上のFacebookグループの管理者を訴える</p><p>Amazonが日本などで偽レビューを仲介していた1万件以上のFacebookグループの管理者を訴える</p><p>世界最大級のeコマースプラットフォームを運営するAmazonが、Amazon上で金銭や無料の製品と引き換えに商品の偽レビューを投稿させようとするFacebookグループの管理者に対して訴訟を起こしたと発表しました。訴訟の対象となったFacebookグループは1万件以上存在しており、4万人以上のメンバーが所属する巨大グループも含まれています。</p><p>Amazonでは商品に5段階の評価とレビューをつけることができ、ユーザーはレビューを参考に買い物をすることができます。しかし、Amazonにストアを構える業者の中には、金銭やクーポン、製品の無償提供などを見返りに高評価をレビューに書き込むようにユーザーへ依頼する者も存在し、問題となっています。 Amazonはこうした偽レビューを厳しく禁止しており、機械学習ツールや1万2000人以上のスタッフを動員してFacebookやInstagram、TikTok、Twitterなどのソーシャルメディアサイトで偽レビューを依頼する業者が存在しないかを監視しているとのこと。2021年9月には、Amazonは偽レビューが特に多い中国ブランド600種類以上を追放しています。 Amazonによれば、問題となったFacebookグループはアメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・日本のAmazonで偽レビューの投稿者を募集するために設立されたもので、1万件以上存在しているとのこと。Amazonは被告を名指ししておらず、「問題のFacebookグループのクリエイター、管理者、モデレーター」を相手としてワシントン州のキング郡上級裁判所に訴訟を提起しました。 訴えられたFacebookグループの1つである「Amazon Product Review」は、2022年初めにMetaによって強制的に解散させられた時点で4万3000人以上のメンバーが所属しており、カメラの三脚やカーステレオなどの製品に偽のレビューを書き込ませたい業者と、偽のレビューを書いて得をしたいと考えるユーザーの出会いの場として機能していました。 また、「Amazon Varified Buyer& Seller」というグループには2500人以上のメンバーが所属し、偽のレビューを書き込むと10ドル(約1380円)が支払われていたとのこと。こうしたFacebookグループの多くは非公開であり、入会するためにはAmazonの販売業者あるいはレビュアーであることを証明する必要があったそうです。 さらにAmazonの調査によると、問題となっているFacebookグループの管理者は書き込まれた内容から特定されることを避けるため、「Refund after review(レビュー後に返金)」を「R**fund Aftr R**vew」と記述するなど、わざと難読化することでアクティビティを検出されにくくして、監視の目をかいくぐろうとしていたとのこと。 Amazonは「偽のレビューを仲介するという悪質なビジネスはeコマース業界全体の問題であり、民事訴訟はあくまでも1つのステップに過ぎません。偽のレビューを永久に排除するには、影響を受ける企業やソーシャルメディアサイト、法執行機関との連携など、消費者保護の強化を目的とした官民のパートナーシップの強化が必要です。Amazonはその目標を達成するために、関連するすべての利害関係者とのパートナーシップを継続したいと考えています」とコメントしています。 この記事のタイトルとURLをコピーする</p>