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 2022年7月20日、日産は4代目となる新型エクストレイルを発表。今年7月25日より全国日産販売店で発売するという。エクストレイルといえば初代が2000年に登場。手頃なサイズと手頃な価格、ラゲッジに対泥性能を施すなどタフなアウトドアユースに使えるということで、若者たちに支持され、21世紀に入ってからの世界的なSUVブーム牽引役のひとつとなった。

文/ベストカーWeb編集部、写真/NISSAN、ベストカーWeb編集部

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■ユーザーとともに成長したエクストレイル

 初代エクストレイルが登場してから22年間、SUVをとりまく環境は少しずつ変化してきた。特にエクストレイルは求められる性能や車格は徐々に高くなり、現在は日本における日産ブランドの最上級SUVとなっている。

新型エクストレイル発表会場写真。すっかり高級感を押し出すイメージのクルマになった

 エクストレイルとともにユーザーも順調に年をとり、初代エクストレイルは194万~296 万円だった車両本体価格が、新型(4代目)は347万9300~449 万円9000円まで上がった。

 もちろん走行性能や快適性、安全性能もそれに合わせて進化している。

 最大のトピックスは世界初搭載となる(日本仕様のために用意された)VCターボ+e-POWER。高出力モーターを搭載した第2世代e-POWERに、発電用エンジンとして世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン「VCターボ」が組み合わされる。(全車e-POWERということはつまり、新型エクストレイルの駆動はすべて電気。ガソリンエンジン(1.5Lターボ)も搭載されるが、それはバッテリー充電用のためにだけ回る)

 また、日産の電動化技術と4WD制御技術、シャシー制御技術を統合した、電動駆動4倫制御技術「e-4ORCE(「イーフォース」と発音)」も自慢のひとつ。前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合することで、4輪の駆動力を最適化する。

全車e-POWERに生まれ変わった新型エクストレイル。タイヤを駆動するのにエンジンは使いません

 個人的には先進運転支援技術「プロパイロット」に追加設定された「ナビリンク機能」が気になる。地図データを読み取って、クルマが設定速度の切り替えやカーブに応じた減速支援までやってくれるという。高速道路でのロングドライブがさらに楽になるはず。

 日産はこの新型エクストレイルを紹介するキーワードとして、品質や高級感を前面に押し出してきた。これは初代が「タフさ」だとか「気軽さ」をアピールしていたことを考えると、感慨深い。

 ライバルはトヨタのRAV4、ハリアー、スバルのフォレスターあたり。なお三菱アウトランダーは同じプラットフォームを持つ兄弟車となるが、アウトランダーはPHEVなので客層がかなり異なりそう。

 あれから22年、SUVブームもエクストレイルも想定ユーザーも「成長した」ということだろう。SUVブームを牽引し続け、日産の中心的売れ筋モデルであり続けたエクストレイル。この新型も受け入れられるのだろうか。発売後の売れ行きが楽しみです。

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