伊藤一彦・選 (毎日新聞)

暑中見舞い丁寧に書く絵葉書の紫式部に助言を求め 札幌市 住吉和歌子 <評>発想がユニーク。何と書こうかと思ったときに紫式部ならどんな文章をつづるかと。結句「助言を求め」が面白い。 「カレンダーに丸してゆけ」と言う祖母に軽く手を振り別れた夕暮れ 国立市 佐藤建 <評>祖母は次に来る日に丸……

米大統領再びコロナ陽性に 薬で「リバウンド」か (毎日新聞)

米ホワイトハウスは7月30日、バイデン大統領(79)が30日午前の新型コロナウイルスの抗原検査で再び陽性になったと発表した。26~29日の検査では陰性だった。症状はなく、体調も良好だが、ホワイトハウス内で自主隔離に入り、公務もリモートに切り替えた。バイデン氏はツイッターに投稿した動画で「体……

加藤治郎・選 (毎日新聞)

みりん 今みりんになった(みりん)ほらこの世の果てを見てるみたいに 東京 古都梨衣子 <評>みりんという音韻が浮遊する。自分の意識と一体化する。自由な気分だ。私はとても遠いところまで来たのである。 戦争の映像でした。スタッフがこのあときれいにかたづけました。 八王子市 芹澤雨 <評>ニュ……

三男殺害容疑、母を再逮捕 神奈川県警 次男殺人罪で起訴 (毎日新聞)

神奈川県大和市の自宅で小学1年の次男を窒息死させたとして母親が殺人容疑で逮捕された事件で、同県警は31日、当時1歳5カ月だった三男も窒息死させたとして、無職の上田綾乃容疑者(42)を殺人容疑で再逮捕した。「やっていません」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は2017年4月5日午後1~2時ごろ……

猛暑日168地点 群馬・伊勢崎で38.6度 (毎日新聞)

日本列島は31日、近畿地方から北海道にかけて広く高気圧に覆われて気温が上昇した。全国914の観測地点のうち725地点で30度以上の真夏日となり、このうち168地点で35度以上の猛暑日となった。また、北海道釧路市は1910年の統計開始以来最高の33・5度を記録した。関東地方では8月2日まで猛烈な暑さ……

片山由美子・選 (毎日新聞)

道標の文字の掠(かす)れや道をしへ 藤井寺市 鶴賀谷修 <評>道案内をするかのごとくに飛ぶミチオシエ。道標の字が良く見えなくても大丈夫と言っているようだととらえたのである。 夕端居母がしづかに父のこと 北本市 萩原行博 <評>父はすでに亡くなっているのではないかと思わせる。しみじみとし……

井上康明・選 (毎日新聞)

万緑の山や水煙立ち上る 福知山市 森井敏行 <評>滝しぶきだろうか、山々の深い緑を背景に、広がって消えていく水煙が鮮明である。夏の強い日差しが、周囲に降り注ぐ。 端居して遠き記憶の死者とをり 町田市 枝澤聖文 <評>忘れ難い死者との思い出があるのではないか。涼風が吹いて、遠い記憶がよみ……

フィデル・ラモス氏 94歳=元比大統領 (毎日新聞)

フィリピンのメディアによると、1992~98年に同国大統領を務めたフィデル・ラモス氏が7月31日死去した。94歳。86年の「ピープルパワー(民衆の力)政変」で、軍の参謀総長代行を務めながらも当時のエンリレ国防相と共にマルコス大統領(父)に反旗を翻し、政権崩壊に主導的役割を果たした。 28年、北部……

2022・8月 川副忠子さん(78) 「記憶なくても」発信、使命 親からの伝承、次世代へ (毎日新聞)

<NPT再検討会議を前に documentary report 281> 原爆の話題を聞くのは嫌だった。そんな被爆者が自らの体験の継承に努めている。この夏、海外で被爆証言に臨み、一歩踏み出した。ウクライナ情勢をきっかけにロシアによる核の威嚇が繰り返される中、核保有国も参加して1日に始まる核拡散防止条約(NPT……

人魚姫何を主食にしてるのか (毎日新聞)

☆印は秀逸(仲畑貴志選) ☆人魚姫何を主食にしてるのか 北九州 ピカード ウフフフを買う時便利セルフレジ 柏原 柏原のミミ パチンコで一万去って又一万 羽曳野 みつぼん 子が言えばとても素直な妻の耳 川越 麦そよぐ 1Kの部屋でサボテンだけが待つ 北九州 智鈴 聞き惚れて拍手しそうになる弔辞 越谷 ……