2022年F1カナダGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に続く2位を獲得した。終盤、サインツはフェルスタッペンの1秒以内を走り続け、フィニッシュ時にギャップは0.993秒だった。
フェラーリは、サインツのレースについて「カルロスは、レースリーダーのマックス・フェルスタッペンに対して、ペースと戦略の両面でプレッシャーをかけ続けた」と述べている。
「2回目のバーチャル・セーフティカーと、終盤、角田裕毅のインシデントによって導入されたセーフティカーの際に、チームは異なるアプローチを取った。その結果、カルロスはフェルスタッペンに何度かアタックすることができ、最終的にF1で11回目、フェラーリでは9回目の表彰台を獲得した」
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=2位
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
堅実なレースをしたと思う。最後の最後までマックスと激しいバトルをした。レースを通してペースはとても良かったが、残念ながら最後のセーフティカーの後、リードを失った。その後、全力を尽くしてレッドブルを抜こうとしたけれど、このコースでオーバーテイクをするには、0.2秒か0.3秒ではなく、もっと大きなアドバンテージが必要だ。
優勝できなくてがっかりしているが、カナダではポジティブな要素をいくつか見つけることができた。今日、コース上で最速だったのは僕たちだった。マシンの感触もはるかに良くなり、レースを通してプッシュし続けることができたんだ。
これから勢いを増していき、今回の感触を次戦シルバーストンにつなげる必要がある。
(レース後の会見で語り)複雑な気分だ。優勝まであと一歩だった。今年初めて、僕はコース上で一番速い男だった。限界までプッシュし、マックスがミスをするように、プレッシャーをかけた。
レースを通して、僕たちの方が0.2秒から0.3秒速かったと思う。でも、このコースでは、それだけのペース差ではオーバーテイクできない。
週末を通して速かった。レースでも速く、タイヤもうまく持たせることができた。(セーフティカー時にタイヤ交換をしたが)あのセーフティカーがなくても、マックスが後ろから来る状態で、優勝を狙って走り続けることができたと思う。それはポジティブなことだ。
全力でプッシュして、ウォールぎりぎりのところを走った。とにかくものすごくプッシュしたんだ。今日のレースで、今後への自信を持つことができる。僕が一番優れたペースを発揮していたにもかかわらず、優勝できなかったことは残念だった。それでもとても良いレースだったことは間違いない。