アップルの次期完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 2」が年内に発売されることは、ほぼ確実視されている。これまでステムレスになる(持ち手部分の軸がなくなる)、心拍数の検出ができるとの予想もあったが、どちらも可能性は低いとの見方が有力となりつつある。
では現行モデルと違いはないのかといえば、全ての機能を使えるのは、iPhone 11以降など一部のアップル製品に限られるとの噂が報じられている。
TwitterユーザーのShrimpApplePro氏によると、AirPods Pro 2の「互換性」はiPhone 11以降や一部iPad、Appleシリコン搭載のMacに限られるとのことだ。同氏は「iPhone 14」シリーズのうちProモデルでは「ノッチがなくなり、パンチホールが2つになる」といち早く予想するなど(他にも複数の情報源が裏付けている)、注目を集めているリーカーだ。
ここでいう「互換性がない」とは完全に接続できないのではなく、「一部の機能が使えない」程度に留まると思われる。現行のAirPodsシリーズも一般的なBluetoothイヤホンとして、Androidスマートフォンでも使えるが、音声アシスタントSiriなどアップルのエコシステムは利用できない。
AirPods Pro 2ではサウンドが改善されるほか、現行のSoC「H1」を強化したチップが搭載されると見られている。「探す」アプリに対応してiPhone上から位置を確認したり、充電ケースを通じて集音する補聴器機能が付くとの噂もある。
今回のツイートで手がかりとなるのは、「iPhone 11以降」という下りだろう。iPhone 11はアップル独自開発のU1チップ、すなわちUWB(超広帯域)チップを内蔵した初の製品である。このU1チップは忘れ物タグ「AirTag」にも採用されており、誤差10~20cm程度の精度が高い位置検出を可能とするものだ。
つまりAirPods Pro 2にもU1チップが採用されるとすれば、見失ったイヤホンをiPhoneから見つけられたり、あるいは空間オーディオ機能がさらに強化されるのかもしれない。
残念ながらAirPods Pro 2では、心拍数や体温測定センサーの搭載は望み薄となっている。しかしアップル社内で「検討」されているとの証言もあり、数年後の「AirPods Pro 3」に望みをかけたいところだ。