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「暑気堪(たえ)難し発汗1斗許(ばか)り」と暑さを嘆いたのはロンドン留学時代の夏目漱石(なつめそうせき)である。1901年7月20日の日記に記している。新しい下宿への引っ越しと重なった。「1斗」は文学的表現だろうが、留学中、ノイローゼに悩まされたという漱石にはこたえたのだろう▲本来、涼し…