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<p>EV普及で銅不足はもはや避けようがない</p><p>EV普及で銅不足はもはや避けようがない</p><p>銅の需要は2035年までに今の倍近くに跳ね上がって、1900年から120年で使った銅を上回るほどの量を今後30年間で使い切ってしまう。それほどの銅はどこにもないという厳しい状況がわかる最新レポートがS&P Globalから発表になりました。</p><p>ということになるのでしょうか? そうしてやっと手に入れた銅です。無駄なく再利用しなければなりません。でも、そうした取り組みをやってもなお、今の計画は限界がくるのだと報告書にはあります。 「代用・リサイクルだけでは電気自動車(EV)の需要ひとつ満たせない」 「新たな供給が迅速に提供されない限り、2050ネットゼロ(2050年までに二酸化炭素の排出ゼロを目指す施策)という目標は非現実的であり、とても達成できるものではないだろう」(報告書) S&P Globalの分析では特にEVが銅の供給にぐいぐい食い込んでいる分野としてクローズアップされているわけですが、それもそのはずで、EVと充電インフラだけで 2050年までに銅の使用重量は3倍以上に跳ね上がるらしい のです。電化で銅の消費が増す分野としては、あとひとつ、送電・配電のセクターも挙げられています(もちろん建設、家電、真ちゅう、携帯電話、データ処理、ストレージなど、電力以外のセクターでも銅需要は堅調ですけどね)。 銅はひと握りの採掘場で世界需要をまかなっていて、</p>