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赤神諒の最新作は、面白さと感動に満ちた渾身(こんしん)の時代ミステリだ。物語は寛文6年、豊後国竹田藩で、城代・山田家の一族郎党24人が鏖殺(おうさつ)されるという凄惨な事件で幕があく。この事件をただ一人生き延びた次郎丸は、14年後、山川才次郎と名を変え、藩の剣術指南役として故郷に赴く…