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戦国時代後期の京都を描いたとされる狩野永徳の上杉本洛中洛外図屏風(国宝)は多くの部分を金色の雲で覆う表現方法が印象的だ。評論家の花田清輝は「一見、下界のさまざまな風俗の展望をさまたげているようにみえながら、逆にそれらのものにむかって、われわれの視線をひきつける」効果がある(「金い…