もっと詳しく

<p>ベースがリズムを生み出す楽器である科学的根拠</p><p>ベースはなぜリズムを生み出す楽器なのか?リズムを低い音にゆだねることは、聴く人が音楽のテンポに乗る助けとなる。私たちの聴覚器官の生理機能と結びついた現象だ。 (アーカイブ記事)</p><p>リズムを低い音にゆだねることは、聴く人が音楽のテンポに乗る助けとなる。私たちの聴覚器官の生理機能と結びついた現象だ。</p><p>において、研究者たちは、脳波計(脳電図を測定する装置)を用いて、特別な聴覚的刺激にさらされたときの被験者のグループの脳活動の記録を行った。 わたしたちの脳は、テンポのずれた音のような予期しない音を知覚するとき、「ミスマッチ陰性電位」(mismatch negativity: MMN)と定義されている特徴的な反応を生み出す。したがって、その強度を測定することによって、わたしたちの聴覚器官がある特定のリズムの不規則性に、どのくらい気づいているかを明確にすることが可能なのだ。 被験者たちが聞かせられたのは、繰り返される高音と低音のユニゾンだ。そしてときおり、2つの音の一方が、もう一方と比べて50ミリ秒遅れて発せられた。結果として研究者たちは、脳波計を使うことで厳密に、いつ脳が不規則性に気づいたかを検証することができた。 実験の結果わかったのは、遅れるのが低音のとき、被験者たちはより正確にそのことを認識したということだ。さらに研究者たちは、この現象の原因を理解するために人間の耳のコンピューターモデルを利用し、実験で用いられた音が存在するとき、内耳神経(耳を脳と接続している)のレヴェルで何が起こるかを分析した。 彼らの分析の結果から分かるのは、わたしたちは低音のテンポをより認識しやすいということ、そしてそれが生来の現象であり、恐らくは内耳神経の生理機能と関係しているということだ。</p>