もっと詳しく

<p>15年で3倍以上 死者数の8割を占める高齢者の熱中症対策</p><p><高齢者の熱中症対策> 近年、熱中症による死亡数が増えており、65歳以上の高齢者が8割を超えています。その理由として「エアコンを使わない人が多い」が挙げられます。デジタル温度計の設置、こまめな水分補給を促すなど、その人の視点に立った多角的なケアが必要です。</p><p>今年の夏は例年になく早く始まり、暑さも記録的なものになりそうです。そうなると、心配なのが熱中症。なぜ、毎年夏になると熱中症で亡くなる人が後を絶たないのか、自分だけでなく周囲の人にも熱中症を予防してもらうにはどうすればいいのか、正確に知っておく必要があります。</p><p>そして、年齢とともに適温がわかりづらくなってくる高齢者は、室内が何℃なの理解できていない場合が多くあります。体感に頼れないのであれば、室内の環境を目で見てわかるようにしてあげましょう。 具体的には、良く見えるところに大きめのデジタル温度計を設置してください。さらに“室温は28℃以下に!”などと貼り紙に書いて、エアコンを使って室内を適温に保てるように促すことが大切です」(山口先生) のどの渇きを感じにくい高齢者は、脱水にも注意が必要です。 「高齢者は体内の水分が不足しがちです。体内の水分量は、小児75%、成人60%あるのに対して、高齢者は50%といわれていて、脱水症になりやすいのです。 さらにのどの渇きも感じにくくなっているので、実際には水分が必要な状態であっても、気づかぬうちに脱水が進み、熱中症に至るケースが少なくありません。</p>