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<p>マツダCX-50 2.5Tプレミアムプラスパッケージ(4WD/6AT)【レビュー】 ひと味違うマツダ – webCG</p><p>マツダCX-50 2.5Tプレミアムプラスパッケージ(4WD/6AT)【レビュー】</p><p>続々と新型SUVをリリースするマツダだが、アメリカやカナダにはあって、日本では買えないモデルも存在する。そんなクロスオーバーSUV「CX-50」に乗ってみたら……? アメリカ・カリフォルニアからのリポート。</p><p>さて、CX-5オーナーとして気になるのが車内の実用性だ。室内幅はCX-5ほどワイド感がないように思えるが、後席ひざまわり(前後方向)はCX-5よりもゆとりがある。同様にラゲッジスペースもCX-5より広く確保されている。どちらもどーんと広いわけでなく“少し広い”といった程度だが、“CX-5のお兄さん”として絶妙に仕立てられているのを実感する。実はアメリカでは2021年に売れたマツダ車のうち約2台に1台がCX-5となっているが、今後は軸足をCX-50へと移していきたいというマツダの狙いがあるのだろう。 いっぽうでCX-5に対して室内をどーんと広くしていないのは、このあとに「CX-70」(CX-60の北米向けワイド版)が控えているからだろう。マツダにとってはそれとの差別化も重要なのだ。 走りはどうか。ハンドリングは、ひとことで言えば日本仕様のマツダ車よりもおおらか。ステアリングの切り始めの反応がややスローに感じられる。 それには理由があって、タイヤがオールシーズンで、それに合わせてサスペンションやパワーステアリングを最適化しているからだ。日本でCX-5に用意されているオールシーズンタイヤ装着グレード「フィールドジャーニー」と同じと考えればわかりやすい。乗り味はフィールドジャーニーに近い。 いっぽうでエンジンはトルキー。排気量は全車2.5リッターで自然吸気とターボが選べ、今回の試乗車であるターボ(「CX-8」に搭載しているものと同じタイプ)は低回転域から中回転域にかけての豊かなトルクが自慢。高回転の爽快さはないが、現地で重要視される、フリーウェイに合流する際のググっと加速する感覚はなかなかのものだ。このエンジンの魅力は、アメリカで乗ってみるとよくわかる。 そんなCX-50は、いうなれば「テリヤキソース」。照り焼きのたれは日本の調味料でアメリカでもメジャーな存在だが、かの地のスーパーでは“ソース”として売られ、焼いた肉やハンバーグにドバドバかけて使うなど、日本のものとはちょっと違う。味自体、アメリカナイズされたものだ。そんな、日本で味わうのとは異なる“現地化”がCX-50にも当てはまるのだ。 いずれにせよCX-50のカッコよさは文句なく、このスタイルだけで欲しくなってくる。ただ実用性を考えるとこの全幅は日本では厳しい……というのが無難な結論だが、とはいえ東京あたりではほぼ同じボディーサイズの「ポルシェ・マカン」を頻繁に見かけるし、それ以上に全幅のある「ランドクルーザー」や「Gクラス」そして「ディフェンダー」あたりもそれなりに走っているから、1920mmの全幅でもなんとかなる……かも? (文と写真=工藤貴宏/編集=関 顕也) マツダCX-50 2.5Tプレミアムプラスパッケージ 拡大 【スペック】 全長×全幅×全高=4719×1920×1623mm/ホイールベース=2814mm/車重=1772kg/駆動方式=4WD/エンジン=2.5リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ(最高出力:256HP/5000rpm、最大トルク:434N・m/2500rpm)/燃費=25マイル/ガロン(約10.6km/リッター、EPA複合モード)/価格=–円 注目の記事</p>