レッドブルのセルジオ・ペレスは、2022年シーズンの第11戦オーストリアGPを終えた時点で、ドライバーズ選手権においてチームメイトのマックス・フェルスタッペンに57ポイント差をつけられているが、自身がF1の世界タイトル争いから外れているとは考えていない。
ペレスとフェルスタッペンの差は、今年5月にペレスがモナコGPで勝利を飾った時点では、わずか15ポイントだった。しかしそれ以降の4戦のうち、カナダとオーストリアの2戦でリタイアを喫したペレスは、ランキングでフェルスタッペンに大きく離され、現在2位につけているシャルル・ルクレール(フェラーリ)とは19ポイントの差をつけられている。
ペレスは今もタイトルを争っているが、次の第12戦フランスGPでひとつでもミスをしたら、タイトル獲得のチャンスに打撃を受ける可能性がある。
「オーストリアでの厳しい週末の後だから、レースに戻って物事を正すチャンスがあるのは素晴らしいことだ」とペレスは語った。
「この3戦のうち2回DNFがあったから、チャンピオンシップにおいてもう余裕はない。今週末のフランスでこの状況を変えることを目指している」
「僕は今もドライバーズ選手権の戦いに加わっているから、個人的にはこれ以上ポイントを失わないことも重要だ」
ポール・リカール固有のレイアウトや高い気温、タイヤの劣化の可能性に至るまで、今週末のレースではいくつかの困難な挑戦が自分のレースを左右するだろうとペレスは語っている。
「昨年はフランスでチームとの2回目の表彰台を獲得した。それをまた繰り返すことをとても楽しみにしている」
「ポール・リカールは難しいコースだ。コーナーを通過するのにさまざまなレーシングラインがあって、どれを選ぶのが最適か判断が簡単ではない」
「今週末は気温の高さも考慮すべき要素になるだろう。体力的には非常に厳しいレースになりそうだ。暑さによるタイヤの劣化がどの程度かということも様子を見なければならないだろう」
フェルスタッペンは、チームメイトのコメントに賛成し、タイヤマネジメントがレースデーの鍵になると語った。
「コースには、終わりに向けて難易度の高い高速コーナーがたくさんある。特にすごく暑い週末になることを考慮すると、タイヤを労わることが重要になる」
「またレースウイークが来るのを楽しみにしている。オーストリアからパフォーマンスを改善できるだろうと期待しているし、前回の結果から学べるしね」