2022年F1カナダGP決勝で、アルピーヌのフェルナンド・アロンソは9位、エステバン・オコンは6位で入賞を果たした。アロンソは7位でフィニッシュしたが、レース終盤、後ろのバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とポジションを争うなかで、ボッタスの前で複数回方向転換を行ったとして、5秒のタイムペナルティおよびペナルティポイント1を科された。この結果、アロンソは9位に降格された。
2番グリッドからスタートしたアロンソは、最初のバーチャル・セーフティカー(VSC)時はステイアウト、3番手走行時に出た2回目のバーチャル・セーフティカーが出た際は、ピットストップを行いたいタイミングだったが、ピットエントリーを過ぎていたため、機会を逃した。この時、オコンはピットストップを行うことができた。
その後、1回目のピットストップを行ったアロンソは、オコンの後ろに落ちた。セーフティカー出動時にチームはダブルストップを行い、終盤はオコン6番手、アロンソは7番手を走っていた。チームによると、アロンソのパワーユニットにはエア漏れが疑われる症状があり、ペースが低下していたという。そのため、前を走るオコンがアロンソがDRSを使える位置を走ることでサポートしたということだ。
■フェルナンド・アロンソ(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=9位
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
この週末の僕らの働きは、9位よりも上の結果に値するものだったと思う。それでも、最終的に2台揃ってポイント圏内に入れたのは良かった。
振り返ってみれば、ポディウムフィニッシュを争う大きなチャンスを逸したと言わざるをえない。ペースから言えば、それは十分に可能と感じられたからだ。最初のストップ予定直前のVSCは、僕らにとってはタイミングが悪くて痛手になった。VSCになった時、僕はちょうどメインストレートにいて、終了するまでにピットに入る機会を逃したんだ。
20周目以降はエンジンに問題を抱えていたが、様子を見ながら完走を目指した。リタイアを選ばず、DRSを活用してポジションを守ったものの、ストレートでは大きくタイムを失っていた。
予選でいいパフォーマンスを示せただけに、こういうかたちになって残念だ。信頼性の問題を解決し、さらにポイントを加算することを目標として、シルバーストンへ向かうよ。
(レース後の会見で語り)VSCは少し不運だったが、最大の問題はエンジンだった。20周目ぐらいから問題を抱えていたんだ。デプロイメントで1周1秒を失った。その瞬間から、表彰台のことを考えるのをやめた。DRSトレインについていって、ポジションを守るしかなかった。でもストレートで1秒失うので、エステバンについていくのにはとても苦労した。
結局、表彰台争いをする大きなチャンスを逃がしてしまった。表彰台を狙えるペースはあったと思う。
■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=6位
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
8点獲得という結果に心から満足している。チームはマシンと戦略の両面ですばらしい仕事をしたし、全体としてうまくマネージメントされていた。チームとしてかなりのポイントを稼ぎ、コンストラクターズ選手権でも大きく前進してカナダを離れることができる。
レース終盤、バルテリを抑えるために、フェルナンドの役に立てたのがうれしいね。週末全体の運びについては、まだ話し合うべきこと、学ぶべきことが多い。でも、重要なのはこの勢いを維持して、今後のレースでもいいパフォーマンスを発揮し続けることだ。