2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回“しあわせのたね”を蒔いているのは、使われなくなった段ボールで財布やバッグを作っている島津冬樹さん。500箱以上の段ボールを収集し、ユニークな絵柄の作品を次々と生み出している。
「ちょうど後ろにあるのがアメリカの段ボールで、10年かけて35か国の国と地域を周って段ボールを集めています。とくにアメリカの段ボールはかなりデザインがかわいくて、非常にカラフルな段ボールが多いです。地域ごとに段ボールのデザインが変わってくるので、そこも集めているとすごく楽しいところです」(島津さん)
島津さんがこの活動をはじめたのは、お金がなかった学生時代の頃だった。
「大学生の時にどうにかして財布が欲しいと思ったんですけど、あまりお金を持っていなくて、家にたまたま段ボールがあったのでとりあえず財布を作ってみようと思って作りはじめたのがきっかけだったんですね。気がついたら6か月、1年と長く使えたので自分でも結構ビックリして、そこから段ボールで作品を作る活動をはじめました」(島津さん)
思いつきではじめた財布作り。今では国内外でワークショップを開くなど活動の幅が広がっている。
段ボールの魅力を伝える島津さんが未来に叶えたい夢は?
「僕の活動は段ボールの魅力を伝えていくということで、財布に限らずいろいろなアプローチがあると思っているので、段ボールを集めた美術館を作って、遊牧民みたいな感じで移動しながらミュージアムができたらおもしろいかなという構想もあったりします」(島津さん)
なお、次回7月23日(土)の放送の『しあわせのたね。』では、東日本大震災の仮設住宅で使われていたアルミ建材を再利用し、東京2020大会の聖火リレートーチに生まれ変わらせた企業を特集する。