ウイリアムズは、今週末のF1第12戦フランスGPでニコラス・ラティフィにFW44の最新パッケージを実装できる状態になったと述べている。
アレクサンダー・アルボンのマシンには先に第10戦イギリスGPで空力のアップデートが投入されたが、悪天候のシルバーストンでアルボンがレーススタート直後にクラッシュしたため、ウイリアムズは全面的な変更については限られたデータしか収集できなかった。
しかしながら、ウイリアムズは前回のオーストリアではより深い開発評価を行うことができた。
「シルバーストンの天気とオーストリアのスプリント形式はテストに理想的ではなかったが、確かに一歩前に進んだという心強い十分なフィードバックを得ることができた」と、ウイリアムズの車両性能責任者であるデイブ・ロブソンはコメントした。
「今週末は天気が暖かく、ドライで安定しているようなので、金曜日の走行では新パーツを投入してニッキー(ニコラス・ラティフィの愛称)にスピードを出してもらうつもりだ。そして新しいパッケージからどのようにパフォーマンスを最大限に引き出すか、引き続き理解を深めていく」
「シーズンのこの時期、2回目の2連戦となるので、誰にとっても非常に忙しい時だ。メジャーアップグレードの投入はチーム全体にとって挑戦となっているが、熱意とプロ意識で対応している。結果、サマーブレイク前の2レースに向けて、いい状態で臨めることになったし、シーズン後半にプッシュする用意もできている」
難しいシーズン前半を過ごし、グリッドで唯一チャンピオンシップポイントを獲得していないラティフィは、言うまでもなく新パッケージを手に入れるのが待ちきれないことだろう。
「これまでのところ、アレックスのマシンからはポジティブな兆候が見られているから、自分も最初の状態を味わうのを楽しみにしている」とラティフィは語った。
「僕たちに少し欠けていたペースが改善されて、さらに戦うことができるよう願っている」
「フランスはコースレイアウトが独特で、ランオフエリアが多いから、オーストリアと同様にトラックリミットが問題になるかもしれない」
「何よりもマシンの開発を続けて、今後もいいデータを集められることを期待している」
ウイリアムズのガレージの反対側では、アルボンも意欲を見せている。
「マシンに取り組んでプッシュし続け、パフォーマンスを引き出してフランスで好結果を出せるよう願っている」とアルボンは述べた。
「このコースは全体的に中速から高速のコーナーが混在するサーキットだから、マシンに何ができるか見るいい機会になるだろう」