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メルセデスのスペシャリスト、レンテックがその解決策を提案する。R3キットを装着すれば、GTブラックシリーズのパワーは1000馬力以上になる。メルセデスAMG GTブラックシリーズ by RENNtech、1051馬力搭載。

ハイパーカー「AMG One」の納車がまだ先である以上、843馬力の「AMG GT 63 S Eパフォーマンス」という暗号のような名前のモデルが、現在メルセデスで最もパワフルなモデルであることは確かだ。プラグインハイブリッドの「GT 63 S Eパフォーマンス」のすぐ下には、すでに現在は販売されていない「AMG GTブラックシリーズ」がAMG V8市販モデル最強の称号を持っていた。フラットプレーンクランクシャフトを採用した4.0リッターV8ツインターボは、730馬力という圧倒的なパワーを発揮する。それでも足りなければ? チューナーのレンテックの出番だ!

米国では、長年にわたりメルセデス車のチューニングを手がけており、星のついたほとんどすべての有力車種に性能向上を提供している。そしてその中には、当然、すでに特にパワフルなブラックシリーズのモデルも含まれている。「CLK 63」、「SL 65」、「C 63」、「SLS」のブラックシリーズに続き、レンテックは、「GTブラックシリーズ」のチューニングに挑んだ。

新しいホイールセットとオレンジのアクセントを除けば、メルセデスAMG GTブラックシリーズの外観はそのままだ。

「R3」キットでは、ボンネットの下に、まず、ターボを2基搭載し、ステンレス製のダウンパイプと200セル触媒コンバーターを装着。さらに、新しいエアフィルターとソフトウェアでチューニングを完成させている。その結果、最高出力は1066馬力、最大トルクは1127Nmとなり、シリーズ比で336馬力、327Nmのパワーアップに相当する驚異的な性能を実現している。

レンテックによるチューニングで最高速度352km/hを実現

このパワーを何度も呼び覚ませるようにするため、レンテックでは強化クラッチを装着している。こうすることで、0から100km/hまでスムーズに3.0秒(標準3.2秒)、最高速度は352km/h(標準325km/h)になるはずだ。

ダブルウィングを装着した「GTブラックシリーズ」は、ビジュアル的にはすでに「GT3」や「GT4」のレーシングカーに近く、そのため、外観的な変更は、オレンジのアクセントと新しいホイールのセットにとどめている。米国では、「R3」パッケージは正味41,440ドル(約575万円)弱に相当する価格とインストールが必要となっている。

しかし、正直なところ、「GTブラックシリーズ」のオーナーの多くにとって、価格はむしろ従属的な役割を担っているはずだ。新車、約1700台を製造して、現在は生産中止となっている、このスーパースポーツカーは、ベースが少なくとも335,240ユーロ(約4,750万円)もした。そして、今や45万ユーロ(約6,400万円)以下の中古車は、今のところ見当たらないというのが現状だ。

Text: Jan Götze
Photo: RENNtech