<p>日本全国1万件以上の発電所の分布マップや電力需給実績グラフなど電力情報満載の「エレクトリカル・ジャパン」</p><p>日本全国1万件以上の発電所の分布マップや電力需給実績グラフなど電力情報満載の「エレクトリカル・ジャパン」</p><p>2022年3月には東京電力および東北電力管内で需給ひっ迫警報が発表され、2022年6月には夏の電力需給が厳しくなるとして日本政府が全国で節電を要請しました。これらの状況から日本の電力需給システムがピンチに陥っていることがうかがえますが、そもそも日本ではどんな種類の発電所がどこで稼働しているのか気になるところです。国立情報学研究所の北本朝展教授が作成した発電所マップ「エレクトリカル・ジャパン」では電力に関する膨大なデータが分かりやすく可視化されているとのことなので、実際にアクセスして発電所の分布状況や電力需給状況について調べてみました。</p><p>エレクトリカル・ジャパンにアクセスすると、以下のような画面が表示されます。「ここをクリックするとマップを表示します」と記された部分をクリックすると…… こんな感じに発電所が位置する場所に丸い印が付けられた地図が表示されます。 地図を拡大するとこんな感じ。地図上の明るくなっている部分は夜間に光を発している地域で、丸印は色ごとに「赤:火力」「ピンク:火力(バイオマス)」「黄色:原子力」「青:水力」「水色:揚水」「オレンジ:地熱」「緑:風力」「紫:太陽光」「白:複合型」を示し、丸印の大きさは発電所の規模を表しています。本州中央の山間部には水力発電所が大量に分布しており、夜間に光を放つ地域(人口の多い地域)には多くの太陽光発電所が分布していることが分かります。 東京周辺を拡大してみました。沿岸部には大規模な火力発電所が複数設置されており、人口の多い場所には太陽光発電所が大量に設置されています。</p>