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<p>「露が120万人強制連行」 ウクライナ、帰還へ圧力強化訴え</p><p>「露が120万人強制連行」 ウクライナ、帰還へ圧力強化訴え ウクライナはロシアが自国内への避難ルートを一方的に設定しており、事実上の強制連行だと批判している</p><p>ロシアの侵攻を受けるウクライナのベレシチュク副首相は20日の記者会見で、侵攻後に「子供24万人を含む国民120万人がロシアに強制連行された」と発表した。捕虜に…</p><p>20日、ウクライナ・ドネツク州で、攻撃を受けて炎上する建物(ゲッティ=共同) ロシアの侵攻を受けるウクライナのベレシチュク副首相は20日の記者会見で、侵攻後に「子供24万人を含む国民120万人がロシアに強制連行された」と発表した。捕虜になった軍人の扱いなどを定める戦時国際法のジュネーブ条約は民間人を適用対象とせず、連行された国民を帰還させる枠組みが存在しないと強調。国民を帰還させるために国際社会による対露圧力の強化が必要だと訴えた。 ロシア側は20日時点で、親露派武装勢力の実効支配地域を含むウクライナ国内から、子供30万人超を含む約200万人の「避難者」を受け入れ、「人道支援」を提供していると主張。ウクライナはロシアが自国内への避難ルートを一方的に設定しており、事実上の強制連行だと批判している。 東部ルガンスク州のガイダイ知事は21日、同州の中心都市セベロドネツクをめぐり、ウクライナ軍が保持するアゾト化学工場で激しい戦闘が続いていると明らかにした。隣接するリシチャンスクも砲撃され、民間人犠牲者が出ている。 ガイダイ氏は20日、「露軍が予備戦力を投入し、大規模攻勢を開始した」と発表。ウクライナ国防省のマリャル次官は同日、「露軍は26日までにルガンスク州全域を制圧しようとしている」との認識を示した。 東部ハリコフ州の当局者は21日、州都ハリコフが露軍の砲撃を受けて乳児1人を含む4人が死亡、10人が負傷したと発表した。シネグボフ州知事は同日、20日にも露軍の砲撃で民間人3人が死亡したと明かした。露軍は最近、一時後退した同州内で再び前進を図っている。ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、「露軍はハリコフの占領を断念していない」と述べた。 ウクライナ軍によると、露軍は20日、南部オデッサ州などに計14発のミサイルを発射。同州の食糧貯蔵施設が破壊されたという。</p>